このレビューはネタバレを含みます
1998年。ヘンリー八世とアン・ブーリンの娘エリザベスが、メアリー女王の死後即位。彼女の治世初期の不安定で、テロが多発した時代の物語。新教徒と旧教徒の対立に、フランスとスペインのエリザベスへの求婚が絡んでくる。「処女王(Virgin Queen)」という女王のイメージが固まる過程が描かれる。メアリーが序盤でカトリックを迫害しないよう頼む際、「人々から”Blessed Virgin”の希望を奪わないで」と義理の妹に懇願。いろいろあって結婚しないことを決めたエリザベスは、聖母マリアのイメージに自らを重ねる。