菩薩

フレンチアルプスで起きたことの菩薩のレビュー・感想・評価

3.8
予告編だけ見るとポランスキーの『おとなのけんか』みたいな話かと思ったら、なんだかとても奇妙なお話で、むしろテーマ的にはハネケにすら近いのでは…。

人間の感情は些細なことで傷つくものであり、他人との相容れない価値観、特に男女間・世代間の越えられぬ壁を如何に打破するかは、結局は当人同士の寛容によって解決するしかない。

でもそんな真面目な話でもない気がする。シュプールを描くかの様に気持ちよく解決とはいかず、猛吹雪視界ゼロの苦難に立たされた彼の見事なまでの自我崩壊には思わず爆笑。ラストのイカれた運転手のくだりでは、「100人いれば絶対1人は頭おかしい奴がいる。」とのゼミ教授の言葉を思い出した。触らぬ神に祟りなし、君子危うきに近寄らず。結婚前のカップルにオススメ。