長靴を吐いたネコ

ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪の長靴を吐いたネコのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪】 (Theatre)
2014年
総合評価 3.5 → ☆3.5

「シナリオ」 (1.0) … 3 → 3
→ミステリアスな掴みはかなり良い。ただ、真相が明らかになるにつれて、期待以上の興奮は得られない模様。

「演出全般」 (1.3) … 4 → 5.2
→歴史ものミステリー、アクション、特撮などの要素が程よく満載。細かい部分で凝っている。

「心理効果」 (1.5) … 3 → 4.5
→笑い要素、泣き要素は無いものの、一応楽しく観れる。

「視覚効果」 (1.1) … 4 → 4.4
→アクションの視覚効果は前作に磨きがかかり、現代映画でもトップレベルかも。ただ、特撮の部分で逆にショボさが目立つ。

「音響効果」 (1.0) … 4 → 4
→突っ込みどころ無し。効果音が特に良い。

「教養/啓発」 (0.7) … 3 → 2.1
→少し史実の勉強になるが、それ以上に覚えなくてよいファンタジー要素あり。

「俳優/声優」 (0.7) … 4 → 2.8
→前作と比べて見劣りすると思ったら、主演が変わっていた模様。則天武后は相変わらず良くて、なによりヒロインが綺麗過ぎ。

「独創性」 (0.7) … 3 → 2.1
→いろいろ詰め込みすぎな部分は評価。


※ネタバレ全く自重していませんので、今後観る予定のある方は読まないことをお薦めします。


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【ストーリー】
西暦665年、唐朝の時代。第3代皇帝・高宗と皇后の則天武后が派遣した水軍艦隊が、正体不明の何かによって壊滅させられてしまい、海の神・龍王が原因だといううわさが広まる。ちょうどそのころ、ディー判事(マーク・チャオ)が洛陽に赴任。龍王にささげる生けにえにされる若く美しい花魁(おいらん)・イン(Angelababy)の誘拐事件に関わったディー判事は、水軍壊滅と龍王の因果関係と事件の真相を突き止めるべく行動を起こす。 (コピペ)

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【少し突っ込んだ感想】
前作の「人体発火事件」と監督は同じだけど、原案者が違うことで、根本的なテイストに違いが生じてる模様。今作は監督もかなり脚本に影響しているみたいで、自らの手腕を存分に生かすためにも特撮要素を盛り込んだのではないかと推測されます。

しかし、今や同時進行でハリウッド版Godzillaが上映されている時代なので、やはり特撮技術では完全に見劣りしてしまいます。それ以外の技術は、非の打ち所が見つからないんですけど、下手に禁断の特撮に手を出してしまったがために…というのが私の印象。

検索できる他の総合評価も、前作の方が完全に↑ですね。どうでもいい細かい部分に主人公のプロファイリング能力を発揮しておいて、結局真相究明してくにつれて、力技でまとめてしまったので、ミステリアス要素を期待する人には残念な作品だったのかも。

まあ、何が一番不満だったかというと、10万の水軍を沈めた「龍神」を演出したトリックは一体なんなんだ!?? と、ハラドキしながらストーリーを追っていたのですが、最後は「結局怪獣が居たんかーい!!Σ」ってなってしまった部分ですね。期待していたドンデン返しが、まさかのナッシングみたいな。前作がかなり良かった分、今作の磨きに期待してしまったんですね。

もちろん、特撮がハリゴジ並みだったら、もう神作品でしたけど。それはそれでバランス悪いかな?


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【蛇足】
アンジェラ・ベイビー、整形の女王とか呼ばれるだけあって、相当綺麗だったけど、画像検索するとイマイチでした。やっぱり古代中国のコスプレ効果が高かったのかな?

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