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ソウォン 願いのkyokoのレビュー・感想・評価

ソウォン 願い(2013年製作の映画)
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クレジットはないが実話ベースであることは周知のこと。
内容からしてさぞかし号泣するだろうと予想していたのだが、鑑賞直後は意外にも違和感のほうが大きかった。
父と娘のやりとりはさすがに泣けたが、自分の母親としての立場が逆に涙を止めてしまった感もある。

恐ろしい体験をしたあの道を通らせるなんてありえない。
そもそも何があったか教員が全員知っている、保護者も知っている、うすうす子供たちも気づいている、そんなところに通わせること自体信じられなかった。
日本ならばまず引越して転校もさせるだろう。
誰も事件のことを知らない土地で暮らすことを選択するはず。
現実はそんなに甘くない。あんなにいい人たちばかりであるはずがない。
非道な事件にずいぶんと綺麗事で飾り付けた作品だなと思った。


と、ここまで書いてきてハッと気づく。
こんなの綺麗事と思っているうちは、被害者をとりまく環境は変わらない。今はまだファンタジーにしか見えない世界だけれど、被害者に対し身近な者たちはどう接するべきか、「セカンドレイプ」から守るにはどうするべきかをストレートに示した作品なのだ。
そして被害に遭った子に「恥ずかしい」と思わせないためにはとどまる勇気が必要であるということも(ただしすべての人にあてはまるわけではないと思うけれど)。


にしても、韓国の心神耗弱基準って、一体どうなってんのよ。