すずきじみい

ソウォン 願いのすずきじみいのネタバレレビュー・内容・結末

ソウォン 願い(2013年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

最近、人間関係で辛い事があって、この作品のキャッチコピー
「幸せに生きていく それが最大の復讐」
を思い出した。
映画が人生の道標になる、という事をこの作品で初めて経験した。
韓国で2008年に起きた幼女強姦至傷事件を映画化した作品。
目を覆うような過酷な犯罪に巻き込まれ、体も心もズタズタに壊された8才の少女、ソウォンとその両親。
原告からの終身刑の求刑に対して、酔った上での犯行の為、韓国刑法10条2項の酒類減軽が適用され、懲役12年に減刑された加害者。
耐えきれず、法廷で怒りをぶちまけ、加害者に殴りかかる父親を制止したのはソウォンだった。
「幸せに生きていく それが最大の復讐」というメッセージと共に、愛する家族に囲まれて、光差す未来を向いてソウォンは歩き出す。
ほんとの勝つ事は、憎むのではなく、自分が幸せになる事。

現実は過酷で、実在の被害者とその家族は、世間からの残酷な視線等に苦しめられ、この作品のように、前向きに生きていく事はなかなか難しく、苦労したそうです。