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テロ、ライブのkuuのレビュー・感想・評価

テロ、ライブ(2013年製作の映画)
3.8
『テロ、ライブ』
原題The Terror Live.
映倫区分G.
製作年2013年上映時間97分。

ハ・ジョンウ(映画『神と共に 第一章:罪と罰』及び続編でも巧みな役を演じてた。)が、電話越しにテロリストとの息詰まる攻防を繰り広げるキャスターに扮したリアルタイム型サスペンス。
インド(ボリウッド)映画でタイトル『ダマカ』として非公式にリメイクされてるそうなので、またタイミング合えばみてみよっと。

不祥事を起こし、テレビ局からラジオ局へ左遷された人気アナウンサーのユン・ヨンファは、ラジオ番組の生放送中、正体不明のリスナーからソウル市内の漢江にかかる麻浦大橋を爆破するという脅迫電話を受ける。
いたずらだと思い電話を切ると、予告通りに麻浦大橋で爆発事件が発生。相手が本物のテロリストだと確信し、このスクープがテレビ局復帰へのチャンスになるとにらんだヨンファは、犯人との通話の独占生中継を始めるが。。。

邦画やと到底作れる映画ちゃうかな。
内省的で畏敬の念を抱かせるタイプの作品やけど、今は映画関係やら企業幹部からか、わからんけど、何らかのコントロールで、そこにはもう存在しない。
今作品は、彼らが深いテーマのために必要だと考える政治的に正しい、あるいはステレオタイプな道を歩んでいない。
そして、このクラスの映画が邦画にないのは本当に残念かな。
なぜなら、この映画のようなある重要な問題を理解するのに苦労しているからやと思う。
今作品の驚異的な映像は恐怖とともに唖然とさせるが、内面を躍動させるのは台詞でした。
クエンティン・タランティーノもそのクオリティをうらやむんちゃうかな。橋の爆破から始まるテロリストの会話は、短くシンプル。
彼の怒りは、その一点に集中していることから、手に取るようにわかし、彼と話す機会を得ようとするニュース・パーソナリティーは、野心に満ちとるが、その強い意志に共感が集まる。
作中、ハ・ジョンウは、このラジオのトークショーの司会者として、自分と愛が危険にさらされる中、プロ意識を維持するために勝負するキャラの大きな困難を見せることができた。
ジャーナリズムや公平性の名の下に感情をコントロールせざるを得ないメディア関係者が実在していることを、見事に表現していました。
テロリストは、元キャスターが皆と同じ無関心ではないことを示し、メディアと政府の腐敗を暴露することを切望している。
彼らの戦いは主に言葉によって行われ、それが真の最終兵器となる。
キム・ビョンウの演出は、彼の脚本とほぼ同レベルでした。
いくつかの場面でカットが素早く入り、見る者をめまわさないのは、彼の鍛錬のたまものなんちゃうかな。
カットを使ってサスペンスを盛り上げ、的確なタイミングと面白いアングルを選んでいる。 
ニュース映像やテレビのショットを使うことで、この世界が実際にどのようなものかを感じさせ、さらに、いくつかのターニングポイントでカメラの背後を映すという選択は、説得力のあるものでした。
せや、この映画を特別なものにしているのは、第2幕、ひいては第3幕かな。この映画は、第2幕、そして第3幕が特別やと思います。
はぁ面白かった☺️。
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