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グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子のPOPCORNのレビュー・感想・評価

3.1
車椅子生活を送る17歳の息子ジュリアンと無職になった父親ポール、そしてアンブラール家が一緒になって1年掛けてアイアンマンレースに挑戦するお話。

私には観終わるまで観終わった後の想像が出来ませんでした。
このレビューを書くにあたって自分に置き換え、自分がアイアンマンレースに挑戦するのにどんな動機があればチャレンジするかと考えてみました。下世話ですがやはり何らかの見返りを求めてしまいます。いやはや情けない。アイアンマンレースとかトライアスロンとか言葉にすると簡単ですが、途方もくれる位過酷なレースです。スイム3.8Km→自転車180Km→マラソン42Kmと想像さえ出来ないほど。でも普段私が本当にそれに挑戦しようと思うかと言えばそんな事はなく、限りなく幻想に近い想像だけ。このチャレンジを、しかもハンディキャップを持った息子と、いくら元選手と言えども初老の父親と、しかも2人で目指すというのですから驚きです。でも彼らは絆を取り戻すため、そして、ただ父親と同じ事に挑戦したいその一心が動機だし、それ以上でもそれ以下でもありません。そう思うとこんなに純粋な動機はなく、ただただ美しい家族愛が心を触ってきます。またハンディキャップを持つ息子の心情や親としての憂いも、清く柔く潔い展開が観ているものに愛情の深さと勇気で語りかけてきます。親の愛情、子供から親への愛情はカタチではなく、無条件なものだと再確認をさせて頂けました。

ストリートは…
ロープウェイの点検整備の仕事をリストラされた父ポール。モノを言わず寡黙な彼も現実と向き合うことが辛く苦しい。障害のある息子と今まで以上に関わるのを避け、妻クレールとの関係にも亀裂が入り出す。そんな時息子ジュリアンは父親に過去に同じ様な境遇の親子がアイアンマンレースに参加した記事を見つけ、2人でアイアンマンレースへの挑戦をしてみないかと父親に尋ねるのだった。が、答えはノー。でも頑なにチャレンジしようと再三父親に頼み込みようやくオッケーをもらうだったが、アイアンマンレース委員会からエントリーを受け付けられない内容のメールが届くのだった…。
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