満月うさぎ

ぼくを探しにの満月うさぎのレビュー・感想・評価

ぼくを探しに(2013年製作の映画)
4.5
すべては記憶の中にある。そこは薬局か科学室のようで、手に取るのが鎮痛剤か毒薬か分からない。
マルセル・プルースト

両親の死のトラウマから口が聞けなくなった青年ポールと、ハーブティーとマドレーヌで彼を記憶の旅に誘うマダム・プルーストのファンタジックなハートフルストーリー。紅茶じゃなくてハーブティー、しかもあれよね。脱●ハーブよね、これ(笑)記憶を少しずつ思い出していくことは本人にとってとても辛いことなのに重くなりすぎず、かといって軽くもなく、とてもいい案配。記憶の旅から目覚める度に涙が溢れました、夢ってこんな感じー。

フランス映画独特のシュールな演出は好き嫌い分かれるでしょうが、ジュネとか好きな人なら絶対どんぴしゃだと思います(^-^*)色使いがため息でるほど素敵。音楽も最高によい、ピアノにウクレレ!?胡弓!?意外や意外、素晴らしい音色でしたなー♫マドレーヌ、シューケット(シュー生地あられ糖をまぶした菓子)など細かなところにもフランスを感じられて嬉しかった。シューケットが横一列キレイに並んでるカットがたまらなかったなぁ…(ピンポイントすぎる。)製作中にアニー伯母役のベルナデッド・ラフォンが亡くなったらしくエンドロールのあとに追悼メッセージが流れるので最後までみてね!!

監督自身作【ベルヴィル・ランデブー】のサントラと、プルーストの【失われた時を求めて】にインスパイアされた本作!始まりにプルーストの言葉が出てきたのと、失われた時を求めては10年くらい前に読んだよ!あとショメ監督の実写デビュー作がオムニバスムービー『パリ、ジュテーム』の【エッフェル塔】なんだって。自分のレビュー見たっけエッフェル塔がお気に入りって書いてあるではないか~これは運命を感じずにはいられない!ほかの作品も観てたいです。。(´`*)