今、私にインドが来てます!!(?)
世界ふしぎ発見で
お弁当配達をする人たち…タッパーワーラーのことを放送していて
かなり食いつき!!
配達間違いは600万分の1(°_°)!!の正確さだそう。
すごーい(°_°)!
たくさんのお弁当袋を肩にかつぎ、ドアの無い電車にしがみ付くように乗る姿も釘付けになりました。
この映画は
歌って踊らないインド映画。
大人のインド映画でした。
良かったなー。
余韻ヒタヒタ…。
ムンバイの車の渋滞や、ぎゅうぎゅうの満員電車や…(毎日こんな電車で通勤するって本当に疲れますよね…)、街のザワザワゴチャゴチャした感じもとても魅力的でした。
そして、主役のサージャン(イルファーン・カーン)がとにかく素敵な男性で
あらすじ読んだだけだと、もうちょっとジー様(笑)を想像してたので、逆の意味で裏切られたな…。
静かで孤独を抱える50歳ぐらい?もう少し上かな?…の男性。
イルファーン・カーン自身が現在50歳。この映画の時は46歳…。
この600万分の1の確率でお弁当配達を間違えて主婦のイラの作ったお弁当が夫じゃない人に…サージャンにお弁当が届いてしまい
メモのやり取りから、次第に文通が始まるお話。
もう、ここまで言ったら、奇跡的なお話なんですよねー。
主婦のイラ(多分まだ20代?)は全く笑顔が無くて、夫は不倫してるし、あからさまに夫は冷たいし、
ハニームーンで着ていたワンピースを着てみたのよ☆ってイラが見せても無関心(-_-)…。
弟を自殺で亡くしているし、
父親は病気で動けなくて、母が介護してるし…
イラ自身全く幸せじゃないのね…。
でも、娘ちゃんにたまに見せる微かな…本当に微かな微笑みが良かった。
この映画は孤独…サージャンの妻に早くに先立たれてしまった本当の孤独と
イラの心の孤独も
良く描かれていて
また、日本でも問題になってる介護の問題も描いていたと思うの。
母親が父親に対して介護していたり
あと、声だけの出演ですが、上の階のおばちゃんも夫を介護している。
「ファン」とだけ訳されていたけれど
正確に言うなれば「天井扇風機の羽根のファン」ね。
おばちゃんが
「扇風機のファンを止めずにファンの掃除が出来たよー☆」
の声のシーンが好きです。
それとブータン
ブータンってインドのどこだっけ?
違う!!ブータン王国という国!!
一度だけ国王夫妻が来日しましたよね?
「国民総幸福指数」が世界一高い国。
いいなー。
日本もとても良い国だと思うけれど、やはり、社会的ストレスや色々なことで鬱病や精神疾患がたえない。
自殺者数も多い…。
インドも…多分、経済や社会が発達した都市部では同じようなんだなー。と…。
イラは受験失敗の苦から弟を亡くしているし
そんな2人がブータンに憧れるのはとても共感しました。
サージャンの通勤電車でクタクタな様子や
1人の家でタバコを吸うシーンや…家の前で遊ぶ子供たちに対する姿や…も孤独で胸がきうきうになったし
髭を剃りながら鏡を見て…電車で席を譲られて
自分の老いを感じ取ってしまうところ…(T_T)。
悲しいな…。
輝きが失われた人生でイラとの弁当箱を通しての手紙のやり取りで少し輝きを取り戻すところ…
たくさん…胸がいっぱいになりました。
そして、
宗教によっても違うとは思いますが、インドでは結婚の誓いは指輪じゃなくてネックレスなんですね…。
これキーポイントね…。
が、
が!!
シャイクのキャラがダメでしたー(>_<!!
妻を失い、早期退職をしようとしているサージャンの仕事の跡継ぎ。
孤児で育ったから、多少の図々しさが無いと生きて来れなかったのだろうけれど
人の心にズケズケと入り混んで来るところ!!
KYだし…
社長に怒られているのにヘラヘラ笑っているんじゃないよー!!
サージャンもシャイクに対して、可愛いヤツめ!!って思い始めるのだけれど
頼みごとも図々し過ぎて
この映画ではシャイクの役どころも重要だけれど
同じ役者さんで良いから、もうちょっとキャラを変えて欲しかったー!!
ストーリーも映画の雰囲気も…それからラストも賛否両論ありますが、私は、あのラストで良かったと思っているし、だからこそ心に響いたのだと思う。
2人が前に進めていけたらと願うばかり。
シャイクがウザ男じゃなければ、5点に近かったのに…(そ、そんな(^_^;)?)
相変わらず長文でごめんなさいm(__)m。
ということで
「LION25年目のただいま」
を、どーしてもどーしても映画館で観たい今日…今夜この時。