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めぐり逢わせのお弁当のsonozyのレビュー・感想・評価

めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)
4.5
2013年、リテーシュ・バトラ脚本/監督。
ダンスのないインド映画。Netflixにて。
心に沁みるいい映画。オススメです。

舞台はインドのムンバイ。専業主婦のイラ(ニラムト・カウル)が毎日夫のために腕を振るうお弁当。
"ダッバーワーラー"という、昼食の弁当を配達人がほぼミスなく届ける驚異のシステム!により、オフィスに昼食前に届けられる。
(ちなみに"ダッパーワーラー"は、100年以上の歴史があり、毎日20万食もの昼食を5,000人の配達人が自転車、台車、電車などを使って配達/回収/返却を行うシステムだそう。これを知れただけでも大収穫!)

ある日、めったにない配達ミスで、弁当が夫ではない違う男に届けられてしまう。
彼は、保険会社の損害査定部に勤続35年、来月定年退職を迎えるサージャン(イルファン・カーン)。
妻が亡くなってから独身で、気難しく人付き合いの悪い男。
彼の後任のシャイク(ナワーズッディーン・シッディーキー)という、見た感じお調子者な男に引き継ぎが依頼されるが。。

イラはアパートの1つ上の階に住む、寝たきりの夫を介護するおばさんに、窓から日々の報告をしたり、料理などのアドバイスを受けたり。(このやり取りが微笑ましいんです)

普段は残してある弁当箱が空っぽになって戻ってきたことに驚くイラ。
翌日も同じ状況に、もしや違う人に届いているのでは?と、次の日から弁当に手紙を添えるイラ。

そして、弁当箱を通して、イラとサージャンの文通が始まる。
イラは、夫が夜遅く帰宅し口もきかず携帯ばかり見て家庭にも妻にも興味ないと、悩みを打ち明けたり..

その後も、イラとサージャンの文通は重ねられ、美味しいお弁当のように心が温まり、惹かれ合う二人。
壁があったサージャンとシャイクとの交流も進み..
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