めぐり逢わせのお弁当の作品情報・感想・評価・動画配信

「めぐり逢わせのお弁当」に投稿された感想・評価

nekoさん

nekoさんの感想・評価

3.8
インド映画にあるまじき、抑えた演出。淡々と物語は進む。踊りはもちろん、音楽さえ無い。でも、引き込まれる。うわー。チョー引き込まれる。でも、さぁ、これからというタイミングで、思わせぶりに終わるのやめて!それが大人なの?俺子供でいいわ。52歳だけど。
🇮🇳ヒンディー語版原題『द लंच बॉक्स』
🇺🇸アメリカ版原題『Lunchbox』
🇩🇪ドイツ版原題『Lunchbox』
🇫🇷フランス版原題『The Lunchbox』

 ロマンチックコメディの扱いらしいです。
公開時の反応はヨーロッパを主として良好だったようで、私も初見時「ちょっぴりほろ苦い余韻ある、小粋な映画だなぁ。」との感想でした。

そこで、あらためてレビュー書こうと再鑑賞したのですが、「あれれ?こんなんだったっけ?じわーとかじーんとか湧いてこないんですけど。。」
私のあまり得意でないDィズニー関連子会社が制作にタッチしてるのを知ってしまったからなのか、はたまた5年間で私の感情の泉が渇れ果ててしまったからなのか、、その辺りはあくまで個人の感想ですからどーでもよろしいですね。

 作品の表面的なポイントは2つだけ。主要人物の結末と、世にも珍しいムンバイ流ビジネスネットワークにご対面出来るという点。
そのお仕事については↓コチラをどうぞ。

─エラー率わずか0.00000625%、驚異のインド式昼食配達システム「ダッバーワーラー」─(世界びっくりニュース様より)
https://dailynewsagency.com/2011/05/28/dabbawallah/
{※①}{※②}

ちなみに彼らはこんなのも↓やってます。
https://youtu.be/vlnqvnt_SSM (1:28)


 一方の主役である初老の男を好演した、イルファン・カーンですが、昨年4月29日、53歳で亡くなったそうです。
故人のご冥福を心からお祈り致します。




┅┅┅❬その他❭┅┅┅

{※①}
600万分の一の誤配率という数値が出回ってるが、800万分の一×往復=1600万分の一という推計値が正式な値らしい。
(詳細は各国のWikipedia等の出典先でお確かめ頂きたい)

{※②}
英国のインド人小説家サルマン・ラシュディによる『悪魔の詩』(原題:The Satanic Verses)にもこの職業が登場する。


前回視聴 2015年8月30日、WOWOW、リアルタイム
インド人の方達にお勧めのインド映画を聞いたら何人かに紹介されたので、観てみました。

インド映画らしくなく、静かなテンポでゆっくりした映画。

インドのお弁当システム面白い〜
さき

さきの感想・評価

-
踊らないインド映画
インドカレー食べたい!!!!
ak205

ak205の感想・評価

4.0
静かすぎて毎回寝てしまい、やっと最後まで観られた。
いいとこで終わるなぁ。
rinko

rinkoの感想・評価

2.9
お弁当がうまそう確実にスパイスカレー食べたくなる卍
Tomomi

Tomomiの感想・評価

3.6
チャイ飲みたい、カレー食べたい
インドの日常を垣間見る
砂場

砂場の感想・評価

4.3
インド映画のニューウェーブか。都会の閉塞感、とても静かな映画だけど強く心に訴えてくる良作!


ーーーあらすじーーー
■インドムンバイ、電車、鳩、混雑するラッシュアワーの駅
■母(ニムラト・カウル)は娘の小学校の支度をするとすぐ調理を始める
上の階に住むおばさんからのアドバイスで香辛料を入れる
宅配の男にお弁当を渡す、男は弁当をオフィスのビジネスマンに
配るのである。
■勤続35年、退職近い男サージャン(イルファーン・カーン)
後任のシャイク(ナワーズッディーン・シッディーキー)が挨拶に来た
■イラは毎日夫に弁当を作るが感想もない、倦怠期であった。
今日の感想はカリフラワーがうまかった、といいうもの。???カリフラワーは入れていない。作った弁当は完食だったので誰かが食べたのだ。
■サージャンは退職するので弁当屋を解約した。妻に先立たれやもめ生活だ
■イラは弁当は別の人に届いたみたいと気が付く、
イラは手紙を入れた、夫に作った弁当です
食べてくれてありがとう、ここから奇妙な文通が始まる
返事が入っていた、今日のは塩辛かった、
手紙は今日はなかった
サージャン:今日は塩は良かったが辛かった
■上の階に住むおばさん、おじさんは昏睡状態で天井のファンを見つめているだけ
イラ:夫は帰宅後口も聞かない、家庭に興味がない
サージャン:ご主人は多忙だね、二人目を作ったらどう?
■ハネムーンの時に来た服よ、、夫に昔を思い出してもらいたかった
二人目を作らない?夫の返事は冷たいものであった。君には弟がいたな、
毎日カリフラワーはよせ、オナラが出る、、だった。
■渋滞でドライバーがサージャンに母娘の飛び降り自殺の話題をする、不安がよぎる
イラ:弟が死んだ時、世間は責めた、受験くらいなんだと、、手すりに立つのは怖いわ
サージャン:暗く考えないで
■職場の噂ですが、あなたが猫を蹴飛ばし、バスに轢かれた
本当ですか?違う、目の不自由な男を蹴飛ばしたのだ
電車で野菜を切るシャイク
うちに来ませんか?マトン料理を作りますよ、、またな
■夫は帰ってきてすぐ職場に戻った
おばあちゃんのレシピを思い出すイラ
■イラは母と話をしている、ママ、薬が必要でしょ、お金大丈夫?
■弁当配達人が取りに来た
イラ:夫が浮気をしているの、
サージャン:あなたとブータンへ行けたらいいな
イラ:あなたの名前も知らないのに?私たちは逢うべきだわ
■カフェで待ち合わせすることに
■ボスがサージャンを呼んでいる
シャイクがミスをするが庇う、書類の上で野菜を切るな
■シャイクの家で食事、婚約者もいた、僕たちの後見人になって欲しい
結婚式で孤児のシャイクの客はサージャン一人、妻の方は大勢来ていた
サージャン:カフェで君を見た、声をかけなかった、君は若く、美しい、夢を見させてくれて感謝している


<以下ネタバレあり>
■イラのパパが死んだ、葬儀での母、パパが死んで悲しむと思ったらお腹がすいた、、それだけ
パパとは最初は幸せだった、その後は、世話、食事、の繰り返しで愛情はなかった
あなたの弟が死んだ時の車の色は、、
■弁当屋に誤配を伝え、住所を聞いてイラはオフィスに行く
席にはシャイクがおり、聞くと退職しナーシクに行くと言っていた
■クリケットをする子供たち、ムンバイにサージャンは帰ってきた
■イラは宝石を売る、そのお金で娘と家を出てブータンへ行くことを決意
サージャンはイラを探そうとする
ーーーあらすじーーー


なんと言っても設定上の重要な役割を担う弁当配達のダッバーワーラーというシステムには驚いた。
自宅から弁当をオフィスの席まで届けるのだ、たくさんの弁当を運ぶのだが誤配はまずないという。この映画ではたまたま起きた誤配が話のきっかけになる。

本作の監督リテーシュ・バトラは、このダッバーワーラーのドキュメンタリー映画を撮っていて、この話を思いついたらしい。
なんと本作が長編デビュー作とのことだがびっくりするほど慣れた手付きである。
僕はインド映画のシーン全体は知らないんだけど、「バーフバリ」のような大河ドラマエンタメくらいしか見たことがない。
画面の美しさ、適度なブレるカメラなどなど本作はニューヨークのインディーズ系映画作家の作品のような雰囲気がありインドにこのような映画があるのであればもっと見てみたいと思った。

弁当箱はステンレスの3〜5段重ねで重ねると円筒の形になる。広げるとよくインド料理でみる3種類ぐらいのカレーと、ナン、煮物などが入っておりとても豪華だ。
こんな豪華な昼ごはんなら羨ましい。
シンガポールにいたときに、この弁当箱売ってたのを思い出した。

本作を見ているとインドもまた都会人の孤独感を抱えているのだなあと思う。「きっと、うまくいく」でも苛烈な学歴戦争で挫折した若者の自殺が描かれていたしこの「めぐり逢わせのお弁当」でも母娘の心中のエピソードが出てくる。
この閉塞感から幸福な国ブータンに行きたいという話に繋がるのである
専業主婦のイラと家庭に無関心の夫(浮気もしている)はどこ国でも見られる辛い女性の立場を描いているが本作がユニークなのはそれがダッバーワーラーと重ね合わされていることだろう。

ダッバーワーラーはWikiによると英国統治時代にイギリスの食事が口に合わなかったり、宗教的に禁じられている食材を食べられないなどの背景から家の食事を運んだことがきっかであり100年の歴史があるという。
また別の背景には底カーストの作る食事を食べたくないというインド固有の問題もあったという。
本作ではさらにダッバーワーラーが女性に対し抑圧的なシステムであることも描かれている。
男から見れば毎日あのような豪華な弁当を食べられることは楽しみであるだろうが、見方を変えると午前中を費やすだけの労力を主婦に対して強いていることにもなる。あんな凝った料理は夫が朝出かける前に持たせるようには到底作れないので。
若い世代のシャイクはバナナを持参するだけであり、このシステム自体が封建的な残滓と言えるかもしれない。
一見ダッバーワーラーはファンタジックな映画的仕掛けにも見えるが、主婦のイラが夫から抑圧を受けていることの象徴でもあるようだ。

とても静かでありつつもインドの閉塞感を訴えかけてくる良作!
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