モスマンは実在する

ある優しき殺人者の記録のモスマンは実在するのネタバレレビュー・内容・結末

ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

劇中にて殺人犯パク・サンジュンが「この映画に感動した。お前らは観たか?」と言って話題に出す映画「素晴らしき哉、人生!」の話の筋をそのままたどる。カメラを持ったまま彼方の世界に行き、また戻ってくるという流れは2008年に白石監督が撮った「オカルト」と同じだが、それを踏まえてのハッピーエンドというオチが意外だったし、しっくりきていた。個人的には、「孤独な登場人物の切実な願いが通じて異界の扉が開かれる」展開が好きなので、思わずグッときてしまった。「素晴らしき哉、人生!」における天使の役割を本作では霊体ミミズが担っているのがまた可笑しい。ラブクラフト風コズミック空間の安っぽさもいつものことながら、