ある優しき殺人者の記録の作品情報・感想・評価・動画配信

「ある優しき殺人者の記録」に投稿された感想・評価

カメラを回し続けることの説明をしながら期待をあおる冒頭と、白石ファンにはたまらないアレがアレするラストはよかった。
ただ、中盤の展開がひどい。
特に日本人カップルのキャラ設定や言動が、悪い意味で突飛すぎて、まったく噛み合ってなかった。
カットの繋ぎ方上手すぎ。
これを製作したかった意図、想いがよくわからない。サスペンスホラーかと思いきや、途中で安っぽいポルノまがいの要素が入っている。
それがなければ、嫌悪感を持たなかったが、途中のポルノ、日本人カップルのキャラ設定が全くわからない。スコアはゼロ。
AE35UNIT

AE35UNITの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

劇中にて殺人犯パク・サンジュンが「この映画に感動した。お前らは観たか?」と言って話題に出す映画「素晴らしき哉、人生!」の話の筋をそのままたどる。カメラを持ったまま彼方の世界に行き、また戻ってくるという流れは2008年に白石監督が撮った「オカルト」と同じだが、それを踏まえてのハッピーエンドというオチが意外だったし、しっくりきていた。個人的には、「孤独な登場人物の切実な願いが通じて異界の扉が開かれる」展開が好きなので、思わずグッときてしまった。「素晴らしき哉、人生!」における天使の役割を本作では霊体ミミズが担っているのがまた可笑しい。ラブクラフト風コズミック空間の安っぽさもいつものことながら、
オチは予想外だったけど、いやなんじゃこれという感想…。。ホラーだと思って観たら、スプラッタースリラーだった。ヤンキーカップルの性癖はちょっと笑ってしまった。
白石ワールド、繋がってる
ラストはちょっと鳥肌立った
充分楽しめた。個人的には[カメラを止めるな]と同じ感覚だが媚びない感じがこちらの方が良かった。途中いらんシーンもあったりしたが、全体を通して緊張感もあり、超現実世界へいざなわれる感じが気持ちよかったです。
五十嵐

五十嵐の感想・評価

3.3
最後まで絶対見るべき、でも途中のはちょっとわからんかった、真ん中の女の子めっちゃ可愛かった、ホラーじゃなくて良かった
♪ どこまで知ってる?絶対に知られたくない
  舞い降りてきた 薬をなぜか飲んだ

白石晃士監督ワールド炸裂!
…と言いたくなるほどに、特徴的な筆致が冴え渡る作品でした。

モキュメンタリー仕立ての演出は当然として。
“神のお告げ”がキーワードなのは他の作品に通じていますし、何よりも“目を逸らしたくなる嫌な部分”に敢えて首を突っ込む性分。それが監督さんの最たる特徴だと思うのです。

本作で言えば、それが顕著なのは街並み。
舞台となる廃墟に向かうまでに積み上がるゴミの山。韓国が他の国に見せたくない“負”の部分。それを遠慮なく映し込む時点で、不穏な雰囲気が漂っているのです。

また、配役も秀逸でした。
“吐き気を催すほどに下賤なチンピラ役”に米村亮太朗さんを配したことで、彼を襲う殺人者(主人公)だけが“悪者”になりません。これは見事な計算でした。

そして、緊張感だけではなく弛緩も有効活用。
中盤の展開は「俺は何を観ているのか」と口走るほど、ダラダラで、グダグダで、ネチョネチョで、ズッコンバッコン。完全に斜め上をいく発想ですね。凡人の僕には付いていくので精一杯ですよ。

それと女優さんの選定も見どころのひとつ。
主人公の幼馴染を演じたキム・コッビの倖薄そうな表情も良かったですし、出番は少ないですが、終盤に出てくる“彼女”は口笛を吹きたくなるほど。最高です。

ただ、B級であるのは確実。
背筋が寒くなるとか、大音量に驚かされるとか、ベタベタなホラー映画を期待したらダメですね。肩の力を抜いて「ちょっと“厭”なものでも観るか」くらいのスタンスが吉なのです。

まあ、そんなわけで。
信じるものは救われない…そんな皮肉たっぷりの『オカルト』に触れていたからか、本作も最後の最後まで楽しむことが出来ました。そういう意味では、他の作品で洗礼を受けてからの方が良いのかも。
白石さんの1vs1乱闘の人物描写すこだな〜

2020年鑑賞No.321
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