くじら

ブラック・スキャンダルのくじらのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

Blu-rayレンタル、字幕版を鑑賞
(Blu-rayの映像特典が役作り、関係者やFBIの捜査資料などから情報収集、ジミーの逃亡生活とその逮捕までの道のりドキュメンタリー?と豪華)

 ボストンギャングのジミーをジョニー・デップが、その弟で議員のビリーをベネディクト・カンバーバッチが演じていると聞き鑑賞。
 1970-90年代にかけてボストンで有名なギャングを描いた作品。実際の犯罪者で撮影当時、本人も関係者も生きている(逃亡生活16年のあと捕まったのは2011年)なか、生きてる1人の人生として敬い出来るだけ近づけるよう演じたジョニデすごい。
ジョニデの容姿が実際のジミーと似ていないので顔は特殊メイクを目はコンタクトをしているそう。撮影は実際のボストンで、地元の人にも歓迎されたとのこと。

 ジョニー・デップの圧倒的な演技力と実際に起こったことという事実に震撼。
 ただジミーを恐ろしいギャングとしてだけでなく、子どもや母親を失ったことでいっそう狂っていく様やその魅力と複雑さ、当時の警察FBIの犯罪との癒着などの描き方がいい。
 特にFBIとの癒着として、兄弟とともに育ったジョンのギャングへの心酔ぶりもとい忠誠心の描き方がよかった。俳優さんがコメントしてたように、ナルシストっぽい振る舞いや派手なスーツ、妻への態度や検事への言動などからも分かるが、特に密告者についてジミーに伝えているであろうシーンもいい。
 どちらが情報提供者だったのか多くは語られてないが、ジョンが逮捕されても何も話さなかったこと、議員だった弟が映画では☎️のみだったが実際にはもっと連絡をとっていたことなど、事実は小説よりも奇なり。

 本編を見たらぜひ特典を見て

(ベネさんは少し料理をしたりクリスマスパーティーでにこやかだったり母親の死を悲しんだり、政治家として演説したりパレード出たりFBIのジョンを追い返したり、逃亡する兄から📞を今生の別れ(ではない)の電話をとったりしてました。映像特典の方のコメントで2人の立場が逆な兄弟愛やジョニデの役作りなどについて話してるのでぜひ)
くじら

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