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パトリック 戦慄病棟のhorahukiのレビュー・感想・評価

パトリック 戦慄病棟(2013年製作の映画)
2.8
植物人間のマザコン青年パトリックが、ツバを吐いたり超能力を使ったりして、お気に入りの新人看護師を口説き落とそうとするサイキックホラー『パトリック』のリメイク!

オリジナルもそこまで面白いとは思わなかったんですけど、リメイクもイマイチでした(^_^;)

あらすじ…
知らないおっさんとヤリまくってる母親に嫌気がさして、うっかり殺してしまい、そのショックで植物人間になってしまったパトリック。新しく赴任してきてパトリックの担当になった新人看護師の主人公は、パトリックに超能力があるのではと思い始める。医師も看護師長も認めようとせず、パトリックに対し不穏な気配を感じた主人公は、外部の精神科医に相談するが…という話。

パトリック役の俳優さんがオリジナルに比べてイケメンに!!でもそのせいで、オリジナルにあった気持ち悪〜い感じが抑え気味になってしまってるのが残念…。オリジナルの方がマザコンっぽさがありましたね〜眉毛繋がってたし(笑)

あと、今回はガチでツバ吐いてる(笑)実際は口の中に何か仕込んでるのかもですが、オリジナルは音だけだったので、ツバ好きな方(いるのか笑)には本作の方がオススメです♫

大きな改変点は他にもあるのですが、オリジナルに感じてた脚本の粗さは特に解消されてるように思えない。そして雰囲気づくりについても、良いところはあるのに違和感を覚えるところも多いんですよね。本作の舞台である病院は、もともと修道院だったものを改修して利用してるんです。そのおかげで、せっかくゴシックムードが漂っているのにスマホやPCが平気で登場するアンバランス感はやっぱり気になりました。オリジナルに登場するタイプライターの方がゴシックムードに合ってたように思います。

院長が行う倫理に反した実験というのは、もう少し深堀すれば作品の雰囲気作りに大きく寄与するものだと思うのですが、そこが全く見えてこないなら異常性が伝わらず、結局ノイズにしかなってないんですよね。無駄な「?」を観客に植え付けるだけ。院長からしたらパトリックは患者というよりただの被験者なのに、院長を必要とするパトリックの意図も読めないし。

オリジナルでも感じた脚本的な粗さが、リメイクで改善されてないかな〜と期待したのですが、う〜ん…て感じでした(^^;; 若干ですが、オリジナルの方が面白かったと思います!
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