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悪童日記のtaominicocoのレビュー・感想・評価

悪童日記(2013年製作の映画)
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第二次世界大戦下、時代に翻弄された双子の物語。

食べるものがなくなった母は、双子を祖母の家に疎開させますが、この祖母が強烈😵😵

双子に腐ったスープを飲ませたり、自分の孫なのに罵詈雑言を浴びせたり。
「牝犬の子ども」って、孫を呼んじゃダメでしょ笑

そんなおばあちゃんも、一緒にいると不思議と愛着が沸いてくるものだから、不思議ですね…血が繋がってるって、ああいうことなのかなぁ。


この双子やたらとイケメンで、いやらしい大人の標的になったり、ほんと大変です。
が、そんなのに屈するタマじゃないところが、何周も回って清々しい。

誰かを利用したり、恐喝も厭わず生き抜こうとするのだから二人が逞しいのは確かで、悪ガキなんて軽いもんじゃない。
悪童というのが相応しい、生き様でした。


ただふたりが"練習"と称してお互いの心身を鍛えていたのが、なんとも理解し難いというか、不思議な気持ちにさせられました。

双子は、強烈なおばあちゃんのせいで地域の人から無慈悲な罵声を浴びせられます。
その言葉に傷つかないよう、お互いにひどい悪口を言いあって、罵声への耐性をつける……。
え……?賢いのか、狂ってるのか分からなくなってくる🥲

特に、ラストのくだりは夢に出てきそうです🥲


こちらの作品には原作があり、長年、映像化はムリだと言われていたのだそう。

まぁ、そうだよね…と納得のショッキングなシーンもありますが、かなり、力強い作品でした。
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