ゆず

悪童日記のゆずのネタバレレビュー・内容・結末

悪童日記(2013年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

双子は大層可愛い。しかし何を伝え何を見せようとしているのか、全く汲み取れた気がしない。おばあちゃんとの間に芽生えていた絆みたいなものも、なんだか描き方が物足りなく感じるし、わからないことだらけでもやもやする。
名前が出てこないのは何か理由があったんだろうか。なぜ両親に対してあんなに冷めてしまっていたのだろうか。どうして最後に2人は別れなければならなかったのだろうか。おばあちゃんが娘のことをあんだけ悪く言うの、何か余程の事が過去にあったんだろうなー、と思っていたけど特に何も描かれていなかったな。夫を毒殺した、というのも、本人に頼まれて手伝っただけなのかな、どうなのかな。その辺もノータッチだったな。
途中まで禁じられた遊びのもっとひどいのみたいな展開になるかとビクビクしていた。あの日記怖い、怖すぎる。

他の方のレビューにイマジナリーフレンドという言葉があるのを見て、ああそうか、いっそイマジナリーフレンドだったら、最後の別れも成長や決意の現れと捉えれば腑に落ちたのかもなぁ…。見てる時は全然そんな考えに至らなかったけど。

戦争やホロコーストも描かれているけれど、場所も歴史的背景も分からないで見てしまって、なんだか申し訳ない気持ち…。最後の赤い旗ってどこの国だったんだろう。旧ソ連かな?

私が「なんで???」と不思議に思っていることも、彼らなりに理由があるのだろうな。そう思うぐらい全然ブレない、芯の強さみたいなものは感じた。何考えてるかわからなくて怖かったけど、たくましいなー。
感情がよくわからない双子ちゃんが主人公&語り部なのもあって、淡々とストーリーが進む。痛い目にあっていても、重大な罪を犯していても、悲惨さや重苦しさみたいなのをあまり感じない不思議。
内容は理解できなかったけど、美少年双子に魅了される映画ではありました。美少年に目がない将校さんも謎だったな。「視聴者サービスかな?ありがとうございます!」っていうIQ低い考えしか出てこなくてごめん。

ああ、それにしても靴屋さん…。靴屋さんいい人だったのに…。両親よりも、靴屋さんと隣人の行く末の方がショックだったな…(・ω・`)お風呂入れてくれたお姉さんのその後の言動も。彼女に対して双子がしたことは、正義とも善とも言えないけれど、「そこまでやる!?」と同時に「ざまぁみろ」とも思ってしまったなぁ……。
ゆず

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