悪童日記の作品情報・感想・評価

上映館(1館)

「悪童日記」に投稿された感想・評価

原作の露骨なとこが多くカットされていて残念。淡々とした描写はよかったがそこに汚さがなく上品に仕上げてたのが違うと思った。
兎っこの存在感も薄し。
magnolia

magnoliaの感想・評価

3.6
甘さはないが思ったより苦みが少なく、骨太で見応えあり、観て良かった

戦時中、周囲の汚いエゴを見せつけられまくって、自ら痛みに無関心な心身へと鍛える決意をする双子、訓練教材が周りにたくさんある残念さ、さらに、自らお互いの存在が弱点と分かって選ぶ最終訓練に心がヒリヒリする
涙を誘う、というよりその痛々しい毅さを支えたくなる

豹変する教会のお姉さんがかなりのスパイス

作品のご時世を生き延びる手段としてそう間違っていないことが悲しい、でもいつか、愛や情を信じ弱音を吐いても心配ない世界に生きて欲しい、と望まずにいられない
q

qの感想・評価

-
原作にある禍々しさというか、苦さというか、そういう要素が表現しきれてない感じがした

戦争と、育った環境が彼らの内にある純粋な悪を引き出した
2年前くらいにみたからうろ覚えだけど雰囲気は好きだった 原作あるぽいので読みたいですね
胸苦しい映画だった。戦時中の話だったから余計。結構グロいシーンがあった。

おばあちゃん…!ってなった。

双子が美少年だった。
すごく強いと思った。それは双子だからなのかな。孤独じゃないから。
イズミ

イズミの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

すごく好きな作風でした。戦争と、暴力的な祖母と、形だけの愛を遺した母と、自分本位な父と、二人で一つの双子。父と母の言いつけを残酷なまでに忠実に守り抜いた双子は2人きりになって…最後は…
mod

modの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

映像としては良かったが、原作に 衝撃を受けそれから映画を見た身としては酷く不満足だった。

特におばあちゃんが毒薬を入れるよう頼んだシーンではおばあちゃんと兄弟の葛藤が余りにもあっさりと書かれていたために、彼らの間に生まれていた母親以上の愛着のようなもの、もしくは信頼のようなものが、まるで見えなかった。

膨大な、すべて意味の濃いエピソードを映画という時間の中に収めなければいけないということは分かっている。
が、それにしても場面の取捨選択と並べ替えにはもう少しやりようがあったのでは、と思わざるを得ない。

何より、原作の日記を中心とした構造、仕掛けが全く無視されている(邦題の悪童日記、という言葉によって日記を重要視しすぎているのかもしれないが)ように思える。
感情を削ぎ落とすことを、そのまま薄く再現するのではただの映像集でしかない。

戦争の怖さやおばあちゃんの怖さ、子供の無垢さなどと言うものは全て日記の上のことでしかないのに、この映画(そして原作)がそういったものだと思われてしまうのなら何か違うんじゃないか、と思う。

あと、最後の会話も余計。
衝撃を薄める必要がどこにあったのだろうか?
兄弟の絆の強さが描ききれていない状態ならこの別れの方が評価は高いのかもしれませんが。


にしても双子のビジュアルは本当に完璧ですね。普通に過ごしていれば天使のようなのに、恐るべき頭脳を抱えた不良の目をしている。この2人だけで全て許せそう。
タニー

タニーの感想・評価

5.0
生きる為に、たくましくなっていく双子。
少し悪童な所があったけど、そんなの全然許せるピュアでまっすぐな双子だった。
たぶん、おばあちゃんのおかげもあるかなぁって思った。だんだんと、お互いに信頼感のようなものが芽生えてたし。

良い映画でした。
独り

独りの感想・評価

-
2019.10.1

図書館にて
こんな 戦争 の描き方・こんな 人間 の描き方があったのかと考えさせてくれた作品。

戦闘シーンや 人が大量に殺されるシーンが 直接 描写されることはないのに
戦争が 人間を じわじわと追い詰めてゆくさまが 凄味をもって 描かれていると同時に、戦争の狂気に 拮抗し得る双子の狂気、あるいは度を過ぎた無邪気 とでも呼ぶべきかもしれないが、人間の 強さや獰猛さが描かれていた。

戦争と人間 双方の静かな狂気が 常に鬩ぎ合い、次にどうなるか予想できず、目が離せない


主人公の双子は、おばあちゃんから「雌豚の子ども」と言われるだけで他の人から名前を呼ばれるシーンが映画になかったのが印象的で、私は2人の名前を知らない。それがきっと双子の「2人で一心同体」をさらに引き立たさせていると思う。ラストシーンでノートを押し付け合うところで、初めて 2人になった。
そのシーンまでずっと2人が お互いの名前を呼んだり意見を交わしたりしていなかったことに、そこで気づいた。
本当にずっと、2人で1つだった。2人で形成した独自の世界に2人だけで生きていた。

お母さんを追いかけていた双子がどんどん精神的にも体力的にも強くなっていくのに対しておばあちゃんやお父さん、周りの人達が弱くなっていくのは見ていて何だか滑稽だった。


ラストシーンで ノートを押し付け合うところで、初めて 2人になった
そのシーンまで ずっと
2人が お互いの名前を呼んだり 意見を交わしたりが いっさいなかったことに、そこで気づく
本当に、ずっと2人で1つだった 2人で形成した独自の世界に2人だけで、生きていた。何て美しい絆だろうか。

反面、生きるために身につけざるを得なかった残酷さが正直すぎて、かえって子どもらしさを感じさせて辛かった。
写真や切符、さらに虫までをもコラージュするノートがいい。‬

チャイコフスキーがBGMに響く、日記を書く場面の演出がお洒落。
パラパラマンガや 兵隊の写真の髑髏の落書き
子どもっぽいマテリアルなのに へんに冷酷で 恐ろしくて良い。
>|