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メビウスのRのレビュー・感想・評価

メビウス(2013年製作の映画)
4.7
おち…おちんちんが……。ギドクさん…どこまでいってしまわれるのか…。昔から頭のおかしな監督だとは思っていた。どの映画においても、見たことのないもの、見たくないものばかりをひたすら見せつけられてきた。が、本作はま じ ヤバイ。91分の上映時間ひと言もセリフがない代わりに、全編を性的快楽と苦痛で埋め尽くしている。性的快楽とはいえ、あまりに歪み過ぎてて、我々凡夫には苦痛でしかございませぬ。まず、冒頭でいきなりおちんちんが切断されます。しかもその経緯がすごい。旦那が浮気してる。奥さん、恨みメラメラ燃える。包丁を取り出し、寝ている旦那のナニを切ろうとするが、勘づかれ、追い払われる。完全に狂った奥さん、息子の部屋を覗くとオナニーしてる。果てた後、寝静まった息子の息子を斬!と切り取る! うわーーーーーうわーーーーわーーーーー!!! 叫びまくる息子! 駆けつける旦那! 事態に気づき、奥さんの手からペニスを奪い返そうとする旦那! そうはさせじと奥さんがとった行動とは!!! ひいいいいいいいいいい!!! おええええええ!!! 無理! これがオープニングなのである。肉棒切断で終わる映画は見たことある。が、それで始まる映画は前代未聞。 しかも、そっからさらなる切断、擦過傷に次ぐ擦過傷、刺突傷に次ぐ刺突傷、もう途中から頭クラクラ。見てる間中、男根ゾワゾワ。とにかく痛い! ひたすら痛い! けど、面白い! 見たくない! 痛い! けど面白い! ワンカット!ワンカット!すごい! 映像の強度、ハンパない! 痛い! 痛い! 痛い! ちょっと笑ける! 痛い! 痛い! 痛い! エロい! 痛い! 痛い! あっ! あっ! ドピュ! 痛い! 痛い! 痛い! あっ! あっ! ドピュ! あわわわわわわわ。と言った感じが延々と続くのである。すごいとしか言いようがない。先週一週間、現実の生活でいろいろ衝撃が重なり過ぎて、ここ2、3日ぜんぜん集中できずに映画見てたけど、一時でもこんなに強固に画面に釘づけになれるとは、喜びでしかなかった。後半に行けば行くほど狂気の度合いが増していき、人間の快楽への欲求が創り上げる地獄に、ただただ圧倒された! どいつもこいつも何もかんもどーでもえーんかい! ボクもフツーの人に比べると多様な快楽を嗜好してる方やと思いますけど、この映画の快楽だけはマネできぬ。めまいを覚えた。また見たいけど、もう2度と見たくない。勘弁して。
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