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グッド・ライ いちばん優しい嘘のkaoripeaceのレビュー・感想・評価

4.0
予想外に大泣きしました。
スーダン難民になるまでの過程が思ったより濃厚に描かれていて、それが後半にちゃんと繋がって涙腺の蛇口おもっきし捻られましたわ。
でも決して重くないの。
ライオンやらハイエナやらいるような世界からいきなり文明の頂点アメリカにやってきたらそりゃ神に感謝するしピザにも祈り捧げるし感謝の言葉としてあなた偉大なる牛だなんて言っちゃうよね、完全悪気なしでね。

その無垢で真摯すぎる姿につい笑っちゃうんだけど、ふと思うよね。
私たちの「普通」って何なんだろう、ってね。
賞味期限が近づいたら、はい廃棄。
仕事でちょっと上司に逆らったら、はいクビ。
自分の生きる世界がどんだけ狭くて歪んでんねんやろって思わずにはいれんかった。

ほんでポールがさ、アメリカにいたら俺たちは最悪だ!みたいなこと言うんやけどさ、環境が人を腐らせることってあるよね。
土地が変わったり周りの環境がかわったりしてどんどん落ちていくことってある。
でもどんな環境にいようとマメールのように努力することがやっぱり大事なんやなーと思う。
自分のすべきことをまっしぐらに。文句言い過ぎな現代人としては鏡です、マメール。

そして最後につく嘘。
この嘘が正しいとか正しくないとか関係なくてね。
こんな嘘つけるのは本当にやさしいからで、今の自分にこんな嘘がつけるだろうかと疑問に思っちゃうくらい。
気付いたら号泣してましたわ。
なんてあんたやさしいて家族思いでええ人なんやて。

素直に良い映画でした。
最後のクレジットのとこもよかったね。