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グッド・ライ いちばん優しい嘘のKeyのレビュー・感想・評価

4.1
スーダンでの内戦で戦争孤児になった子供達
ロストボーイズ達の話。

2001年ロストボーイズ達は難民保護プログラムでアメリカへやってくる。

スーダンを村を出たことのない彼らには
アメリカは初めての事ばかり。

初めてのマクドナルド。
初めてのガチャガチャ。
初めての電話。
初めての機内食ではバターをそのまま食べる。
そして初めて聞くウソ…

職業案内の仕事をするキャリーに仕事を紹介してもらうも、普通とは違いすぎる彼らを誰もやとってくれない。
やっと決まったスーパーの仕事も、賞味期限切れの食べ物を捨てることに理解ができず、
仲間がサボることにも理解ができない。

水が出るだけで喜び。
奇跡の食べ物、ピザに感謝して食べる食事。
してもらったことには、感謝してお返しするのは
当たり前。
知らない人にも食べ物を分け与えようとする
彼らに、普段生活していると忘れてしまう
とても大切なことを教わりました。

スーパーで廃棄の食べ物をホームレスの人に
あげ、上司に怒られた時も
「与えないのは罪」と言い
誰の言葉と聞かれ、ジェレマイラと自分の名前
を答える彼に
すごく胸を打たれました。

間違ったことは出来ない。
先祖から引き継いだ誇りを彼らは忘れなかった。

最後に唯一ついた優しい嘘
マメールが後悔し続けた気持ちを考えると
良かったと思いながらも、とても辛くて、、
涙が止まりませんでした 。

マメール役のアーノルド・オーチェンの父は
スーダン難民

ジェレマイア役のゲール・ドゥエイニーは
スーダン難民 元少年兵

ポール役のエマニュエル・ジャルは
スーダン難民 元少年兵

アビタル役のクース・ウィールは
スーダン難民

実際に経験している彼、彼女らだからこそ
伝わる言葉は凄く心に響きました。

正しい事は素直に行動できる
間違っている事は間違っていると言える
彼らの美しい心に
とても心が洗われ、同時に恥ずかしくもなり…。

そんな素敵な映画に出会えてよかった。
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