YS

グッド・ライ いちばん優しい嘘のYSのレビュー・感想・評価

3.9
2015/4/17
配給 キノフィルムズ

ロストボーイズ。
アフリカのスーダンで起きた内戦で、
親や家を奪われた子供たち。

これは「彼らの物語である」というテロップが頭から離れない。

エンドクレジット見ると、
演じていた彼らも、幼い頃に移民した経験があったり、少年兵だったりしている。
関係のないところで、平和が壊され、家族バラバラにされ、何万というロストボーイズが生まれる悲惨さを強いメッセージとして映画からは受け取れた。
同時に彼らの絆の強さ、人としての強さも感じた。
9.11以降移民制度にまた制限があり、
結局はまた戦争で関係のない人が犠牲になっている事も痛感した。

移民して来た彼らが、目にするものほとんどが"初めて"でそこはコミカルに描いていて面白かった。もっと見たかった。
「奇跡の食べ物、ピッツァ」笑

福祉局のキャリーが、何か嘘をついて物語が進むのかと思ったけど、この映画の優しい嘘はラストに待ち構えていた。マメールの、彼の嘘をキャリーやみんなが包む。

とても大事にしたいものを、ちゃんと大事に生きて行こう。そう思った。
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