四木

海街diaryの四木のレビュー・感想・評価

海街diary(2015年製作の映画)
4.4
鎌倉のお家で暮らす3姉妹。そこに、腹違いの妹も住むことになる物語。

綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん……こんなきれいなお姉さんができるなら、大歓迎ですよね……! とおもってしまいました。

姉妹が一緒に暮らすまでの過程は、そんなあっさり……? と戸惑うほどでしたけれど。でも、きれいなお姉さんとの生活……憧れます。

妹役は広瀬すずさん。役名も、すずさん。
作中で成長していくさまが見事でした。前半と後半の印象が、かなり変わります。

原作は、2007年に小学館から出版された漫画だそうです。
結婚とか家とか、そのあたりの考えはちょっと前の時代のものだなぁと感じました。

彼女たちの親はいわゆる、「毒親」で、子どもに対して言ってはいけないことやってはいけないことをしてしまう人たち。それを嫌だとおもいつつ、自分自身も同じようなことをしてしまっている……と感じている姿は、観ていてしんどかったです。
どうしてでしょうね。あんな人にはなりたくない、とおもっていても、いつのまにか似ています。
きょうだいから見れば、そっくりだと強く感じます。

当事者たちは苦しいでしょうけれど……物語としては、それが深みを増していて、魅力的です。面白いと感じることに自己嫌悪しつつ、観ていました……。

家族って、近いからこそ、イラつくし無視しづらいし影響されてしまうところも大きいし……。厄介な存在です。

でも、味方になることができたら、これ以上ない力となるのかも……。
姉妹を観ていて、そう感じました。羨ましいです。

喪服でさえも、姉妹それぞれの性格が出ていて、すてきでした。

みんなで海辺を歩く、ラストシーンがすきです。


Netflixにて
2022/01/30
(旧アカウントで記録した日)
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