等身大と思える人たちがいて、紡がれる物語。
季節があり、想いがあり、手探りで生きている人生がある。
障子の穴が空いたところに部分的な紙を貼るシーン、、、
小さい頃、実家がまだ古くて障子が結構あった時の記憶が蘇る。
年末の大掃除に、外でホースで水をかけて、ふにゃふにゃになった障子の紙を木枠から剥がすのを手伝わされた時の記憶。
年末年始のドキドキ、家族みんなでやる大掃除は無性にワクワクしていた。
そんな時間が好きだった。
そういう時間を思い出すと、涙が出そうになる。
なんとなく温かくて優しいものの中に自分が包まれていたような、そんな記憶。
今は兄弟が全員実家を出て、互いに家族を持ち、離れ離れに暮らしている。
互いの家族をどこかで意識して気を使ってしまうのか、あえて会おうとはならず、向こうもそれほど会いたいと思ってないように感じ、時が経てば経つほど、会いにくくなっていく、、、と、自分のことは置いといて、
本当はいちゃいけないんじゃないかと思っている人が、本当にいてもいいんだと思えるようになるのかどうかが描かれていた。
いつか、原作の漫画も読んでみたいと思った。