フッカー

海街diaryのフッカーのレビュー・感想・評価

海街diary(2015年製作の映画)
4.1
是枝監督の作品って「海よりも~」が初めてでアレが大好きでたまらなくて。これも見たら、俺この人の作品好きなのかもなあと。
穏やかなタッチとそれに挟まれた切ない感情の描き方が凄く好みです。
ゆっくりだけどしっかり描かれてる。

親だから愛せる。けれども親だから許せないこともある。
他に女を作った父、そして残された母と娘たち。母は娘たちを捨て家を出ていった。
そんな中長年過ごした三姉妹のもとに、腹違いの妹が来て共に住むことになる。

心理的に深いところまで触れない前半のパートはとても心地よいです∈(*´◇`*)∋
母の代わりにもしっかりし過ぎた長女さち(綾瀬はるか)
気ままにそしてちょっとだらしないけど魅力的な次女よっちゃん(長澤まさみ)
活発で元気溢れるちょっと変わった好みの三女ちか(夏帆)
そして緊張感を漂わせながら子供な面も稀にかいまみえる腹違いの四女すず(広瀬すず)

すずを軸として四姉妹の関わりが柔らかく描かれていきます。

話し方の違い、歩き方の違い、喪服の違い、立ち方の違い、鞄の持ち方の違い、そして表情の違い
性格って色んなとこに出ますよね∈(*´◇`*)∋
自分の好きな人と一緒にいたりするとそんな仕草のひとつひとつまで見ていたくて、感情を共有したくて、よく見たり感じとったり、ちょっかいだしたり笑
しますが
そういう細やかな部分をこの映画はよく感じさせてくれました。彩り豊かにじっくりと。
何か自然と気になっちゃいますよね。

要はこれ、好きな映画でした。

そしてこの家族に関わる問題の核、父親と母親の話に触れてからがとても良かった。
抱えてるから痛いから、または痛かったから言葉も多くは語れないし感情的にもなる。
触れたくないけど、そのままにも出来ない。意地だってある。
そういう心の動きを、見ていて自然に映してくれていたのがとても良かった。流れるように。

でもその流れにはしっかりとした緩急がある。

こういう映画って色々感情を重ねてみてしまうところがきっと皆さんあって自分もその口なのですが、
花火といい終わり方といい梅酒といいまた見たくなる作品でしたヽ(´▽`)ノ

♪お気に入り♪
よっちゃん(長澤まさみ)
「あぁ""~~もうめんどくさい!!!梅酒~~!!!ロックー!!!」

こう言いながら話し合いに繰り出していくよっちゃん良いですよね笑笑

でも何気にこの姉妹で一番、要なのはちかちゃんな気がする。この子の緩衝材的な役割大事だったよね!!ヽ(´▽`)ノ釣りシュッッ!!