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海街diaryのstneのレビュー・感想・評価

海街diary(2015年製作の映画)
4.0
作中における「死」の描き方にとても好印象を持つ。

「死」は当然悲しい出来事ではあるけれど、同時に、生きている人間にとっては何かの始まりを予感させてくれる。

だって、誰かの死に直面したとくに僕たちが考えるのは、じゃあ自分たちはどう生きるか、だからだ。

病気になれば健康について考え、貧乏なときにお金について考えるように、僕たちはあるものが欠如したときに、それに強い想いを馳せる。

冒頭の父親の葬式から、すずと三姉妹の生活が始まる。
結末では今度、食堂のおばさんが亡くなり、海辺を歩く4姉妹の何でもない会話で、物語は大団円を迎える。

何ともない生活の中でも、いろんな曲折があり、凹凸がある。

すずという、一人の妹を通じてぶつかり合ったり、本音を言い合うことができた彼女たちは、また新しい日常が始まっていくんだろう。
そういう終わり方だったし、その日常を想像してみるのは楽しい。