かっこ

オートマタのかっこのレビュー・感想・評価

オートマタ(2014年製作の映画)
3.0
B級感あふれるスペイン産SF。
設定や街並みはブレードランナーリスペクト。
ビニールのカッパの音、降りしきる酸性雨の音が心地よい。
遠景なんかは結構出てくるけど、結局の舞台は小さくまとまっているのもB級感を補強してる。
ブレードランナーを始めとして、二番煎じ感強めなのもB級感。
その上、人間とAIの関係性なのか、それをすっ飛ばして人間とは何かなのか、シンギュラリティなのか、結局主題が中途半端。
とはいえ、B級感あるSFは好きなので楽しく観られた。

オートマタたちのぎこちない動きが、今の時代だからか妙にリアルに感じた。
人間の作る量産型なんてそんなもんだよなあ、とか。
一方で、終盤に生まれるあの子は妙に生物的で、それがAIの結論なのか?と疑問が生じたけれど、その唐突感がまたB級っぽくてよい。
かっこ

かっこ