赤尾慎之介

妻への家路の赤尾慎之介のレビュー・感想・評価

妻への家路(2014年製作の映画)
4.0
夫(チェン・ダオミン)も、妻(コン・リー)も、穏やかながらも確かな演技力で、それぞれの苦悩を静かな迫力で伝えている。娘役のメリハリのある演技も、物語全体にアクセントを加えていている。

ラストシーンには考えさせられる。一見、救いのないようにも思われるが、十数年もあの生活を、あの関係性を続けているのなら、そこにはもう新たな幸福が芽生えているのかもしれないなどと思ってみたり。

さすがのチャン・イーモウ。『菊豆』など初期の作品もサブスクに入れてほしい。
赤尾慎之介

赤尾慎之介