このレビューはネタバレを含みます
コン・リーの演技が素晴らしい。
目線は合っているけど、焦点は合っていないような眼が本当に記憶障害なのかと思わせるほどだった。本当に思い出したのか、思い出したふりをしているのかわからない。
ただ、もうひと展開欲しかった。
手紙のやり取りや、ピアノを調律した事で、何か起きるのかと思っていたが、特に展開はなく、娘のバレーも生きてこない。
過去の描写がほとんど無いので、妻の夫への思いもわかりにくく、感情移入出来なかったのかもしれない。
チェン・イーモウは、自分のこれまでの映画と違う結末のものを撮りたかったのだと思うけど、この話の筋では、映画として厳しいと思う。
夫を「新しい夫」として受け入れるなど、もっと次の展開を期待してしまっている自分がいた、、。