ふじPONっ

虐殺器官のふじPONっのレビュー・感想・評価

虐殺器官(2015年製作の映画)
4.0
伊東計劃の同名小説が原作
小説は2000年代SF小説の国内一位や、海外での評価も高い

物語の背景は、核テロにより個人の情報管理が強化され、自由の代償に国内のテロにある程度の目処をつけた先進国と、その一方で内戦と民族抗争で疲弊した後進国の2022年。

そんな中、アメリカ情報軍のシェパード大尉は世界各地で大量虐殺が行われ、その中心にジョンポールと言う一人のアメリカ人が関わっている事を知らされ、これを暗殺する命令を受ける。

シェパードと対峙したジョンポールは
「人間には虐殺を司る器官が存在し、器官を活性化させる“虐殺文法”が存在する」
と語る。
この虐殺文法とゆう考え方が秀逸。
器官は目や鼻や手足といった人間に備わっているパーツ。それと同様に虐殺とゆう器官が存在するとゆう。
普段は意識されないが、言葉によって表面化される。それにより、地域の虐殺を操作しているのだと…。

時代や、武器、装備、考え方などリアルな設定でこんなむちゃくちゃな考えも納得できる本作。
僕は小説を読んでから観賞。
再現度は高い
映像だけで大筋は理解出来るが、細かい設定が大事な作品だと思うので小説と合わせて観るのをオススメ
ふじPONっ

ふじPONっ