しのジャッキー

虐殺器官のしのジャッキーのレビュー・感想・評価

虐殺器官(2015年製作の映画)
3.5
尊敬する上司の一人に、新規事業を考えるものは、SFを色々見ておくと発想の引き出しが増える。ディストピア系では伊藤計劃はすごいよ、と言われ、最初に見たのはアニメ版の「ハーモニー」だった。その美しくも陰鬱とした世界観に圧倒され。他の2作はタイトルもいかつくて、手が出せずにいた。

オーディオブックで「虐殺器官」が出て、年末にポイントも貯まっていてに手を出してしまったら、もう止まらなかった。勢いでアニメまで観てしまった。すごい世界観。「器官」ってそういうことか、と。人の期間としての言語や脳の仕組みには、まだまだ分からない部分が多い。一方で、行動経済学にあるように、人は経済合理性に反する行動をしたりすることがわかっている。

謎の部分がどんどんわかっていくことで世の中がよくなる面も悪くなる面もあるのでしょうが、その天秤が極端に振り切れないで均衡を保って欲しいと思います。