虐殺器官の作品情報・感想・評価

「虐殺器官」に投稿された感想・評価

映像化に向かない小説もあることを実感。
きっと何かに似た作品になっているのだろう。
FUJI

FUJIの感想・評価

3.5
面白かった。難しかった…けど理解はできる。そしてついにR指定になった。
とにかくインテリなセリフの応酬なのですが、結構なるほどな〜と思えたり。虐殺器官てそういうことだったのかと。

主人公がヒロインにあそこまで執着するようになる決定的なものが感じられなかったのですが、そこも会話の中に惹かれさせる文法でもあったんですかね。あと、ラストをもうちょい詳しく見たかったなという感じ。

3作品通して感じたものは、生命・魂・言葉の在り方について語られているということ。
未来的でSFで小難しい話が好きな私にとって、この世界観はかなり良かったです。
hf

hfの感想・評価

3.0
原作読了後に視聴。
映像で小説の全てを再現するのは無理と分かってはいるのですが、母親と彼女の死に対する主人公の葛藤がごっそりカットされていたのが残念でした。
グロ描写含め原作よりも全体的にあっさりしている印象でしたが、見応えは十分ありました!
女児

女児の感想・評価

-
2回目
人は見たいものしか見ない、いまの社会に生きている人間には当てはまる内容も多い内容
若くして無くなった伊藤計劃が、いかに資本主義社会の遠くない未来を予見していたかがすごい。
塩

塩の感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ゴア描写が丁寧〜〜〜〜〜〜っ(手拍子
別にグロが好きなわけではないんですけどなんていうかプロがゴアのことを考えて真剣に作ってくれるゴア描写みたいなのが好きなんですよね…リョナはやなんですけど…そらこうなるよねみたいな丁寧なね…お寿司屋さんのだし巻き卵みたいな良さがありますよね

これたぶん小説読まないといけないやつなんやな〜〜と思うので五年積ん読してたのをこれから読むんですけど

虐殺の文法なんて本当はなくて気のせいなのでは?ていうのをすごく思っていて、それがあると信じてるのはもともとあると信じたい人なんじゃないかという感じがするんだよな
ジョンポール然りシェパード然りポールの賛同者然り
実は虐殺の文法、たぶんウィリアムズとかが聞いてもはあ〜?で済むんじゃなかろうか
シェパード君は本当はそういうのが欲しいんじゃないのか 需要と供給が一致しちゃったんじゃないのかというふうになんか感じる

mマスは健康に効く!て主張して布教する人みたいなんじゃないですかねジョンポールって
本人には効いてる

シェパード君は元々めちゃくちゃ不安定な要素があるんじゃないか
ナノマシンとか精神安定処置とかを超えた不安が
だから目の前にジョンポールがいて炎上してるのが嬉しいんじゃないの

私はウィリアムズみたいな人が好きなのでウィリアムズの言う通りだと思う
なんか革命しないと!とか啓蒙しないと!みたいなことを言うけど、もうその内容が言葉で意味を追えるようになった時点で、人間さんにそういう革命や啓蒙は起こらないんじゃないかなあ
なんかのきっかけになるとしても、根本的には
人間のメンタルが変化していくとしたら、それって人間を社会を生存をmanageしていくなかでゆっくり発生するんじゃないかとも思う
ZIMA

ZIMAの感想・評価

3.4
痛覚と感情を抑制させられる主人公の兵士。それは、すぐそばで起こっていることの痛みに鈍感な我々。それに対して何も感じなかったりする我々。知りたい情報は直ぐにでも手に入るのだけれど、直ぐそばで起きている出来事には無関心な我々。そんなのを表しているのかなって。それでも良心なんかあったりするなんて変な感じで笑っちゃうなって思っちゃいました。それでもそんな生活は便利だし、そんな世界は捨てれないし、矛盾だらけですなぁ。

行き過ぎた感情の結果が、差別を産んだり、ホロコーストのような虐殺を産んだりするのかね。そんな真面目大人向けのアニメでした。


ピザが食べたくなる。
人気絶頂で夭折したSF作家、伊藤計劃の代表作の映像化。

感情と痛覚に「マスキング」を施し、冷静な兵器として戦地での暗殺業務を全うする米国軍人クラヴィス・シェパード。訪れた地が内戦の地獄と化す謎の言語学者ジョン・ポールを追う。

物語は重厚で批評性に溢れ興味深いが、些か映画としては画の魅力が薄い。暗所の描写で単に画面が暗くなる場面が多く、細部が見づらいので、さながらラジオドラマのようになる。
ただ、感情を動かさず子供も躊躇なく殺せてしまう「マスキング」の感覚が、戦闘シーンの描写において成功していて面白い。

物語は細部のディテールに富み具象的なSFミリタリードラマとしてまずは解されるが、そのモチーフの切り取り方は象徴的でもあり現代社会への批評性も兼ね備えている。

僕達が属する資本主義社会とグローバリゼーションは、途上国の奴隷的労働によって支えられている。

チョコレートの価格はアフリカの子供の教育機会を奪った労働によって維持されているし、ファストファッションの彩りはアジアのスウェットショップの功績である。世界を見渡さなくとも過去数十年の日本経済を見れば、現行の市場は違法な労働環境の存在によって初めて存続可能なことなど自明だろう。

企業の宣伝戦略の使命は、倫理的感覚への「マスキング」である。
消費者に自身が加害者であると微塵も感じさせない楽しい装飾を施すこと。快適な生活に水を刺さないように商品から奴隷の体臭を消し去ること。

目の前にいない人達の幸福や生命よりも、身近な人達の快適と平穏が重要である。
それが資本主義社会を理解するうえで最も基本的な命題であると共に強靭なモラルなのだ。
な

なの感想・評価

3.8
伊藤計劃様👏
Masataka

Masatakaの感想・評価

3.6
伊藤計劃三連続その1

伊藤計劃と言えばこの作品。しっかりと映像化していて、潜入戦闘シーンなどは既視感はあるけども迫力があるしテンポも良くてうまく作られている。なんだかFPSをやってるみたいな感覚で、もしかしたらゲーム映像を参考にしたりもしたんだろうか。
子どもの戦闘員が次々に殺されていくところは無機質だからこそ悲惨さが浮き立つような演出も良かった。

言語学的な説明が少しくどいのとクライマックスのドラマチック感がほしかった。ラストもあっさりし過ぎてたような気がしないでもない。原作は主人公が過度にナイーブで軍人的な要素が薄かったけども、そこらへんのバランスはとれてたと思う。

言語が脳や行動に与える影響って怖いよねって話。
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