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X-MEN:アポカリプスのペジオのレビュー・感想・評価

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)
3.4
プロフェッサーとマグニートーはあんパンとバイ菌の如く対立し合う
きちんとした続き物のストーリーであってもこの構図こそがX-MENの肝なのだからおいそれとは変化させる事はできない
更には新三部作でキャストを若い役者に一新したことにより、幸か不幸か二人の関係に所構わずキュンキュンする様な不特定多数のファンも獲得してしまい、益々この完成された関係を崩し辛くなってしまった
勿論この関係性にも一応の決着は着けねばならず、作品のテーマ的にもそれは「和解」でなければならない
しかし、この相容れない思想を持つ二人をどうやって…
そうだ!二人にとって…いや全人類にとっての共通の敵…「イヤなイヤなイヤな奴」の出番だ!

X-MENとは壮大なクロニクルであると同時に、キャラクター達の関係と行く末を見守るタイプのシリーズであった
シリーズのラスボスとして設定された「適者生存」アポカリプスは風格たっぷり(従えてるのが「四天王」なのが少年漫画のラスボスっぽい。)だが、結局はチャールズとエリックの関係を一つ先に進める為の触媒でしかないのが少し悲しい

ブライアン・シンガーのテーマや人間を真摯に描こうという基本真面目な作風の中、クイックシルバーの活躍だけはマシュー・ヴォーン印のポップなノリが強調され作品内で浮いている
(一番好きなシーンだけど。)
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