「50回目のファースト・キス」で共演したアダム・サンドラーとドリュー・バリモアが、10年後に再び共演した作品。2作品に関連性は無いものの、「50回目の～」が恋人同士であったのに対し、本作では子持ちのバツイチ同士という事で、10年という時間の経過と2人の年齢設定が上手くかみ合っている。
アダムには3人の娘がいて、長女の生理用品を買うのに困っている。一方ドリューは息子がベッドの下にエロ本を隠していた事で戸惑って、、、、シングル・マザー/ファーザーである事で子育ての壁にぶち当たる所からスタートする、とても分かり易い展開。記憶障害という、やや現実味の無い難病を題材にしていた「50回目の～」よりも、父性と母性という誰でも共感できる題材をテーマにした本作の方が、万人受けしそうだし、登場人物が多い分、エピソードや伏線も豊富で、僕はかなり楽しめた。
「50回目の～」の舞台がハワイだったのに対し、本作はアフリカ旅行での話が中心。豊かな自然も開放感抜群だし、サービス旺盛なホテルの従業員や、他の宿泊客のノリの良さも楽しくて、とにかく終始ハッピーな作品だ。
アダム＆ドリューって、アメリカのラブコメにありがちなセレブ層じゃなく、日本で言えばドンキホーテでデートしてそうな、ちょいヤンキーっぽいカップルの雰囲気があって、そのあっけらかんとした明るさが良いんだよな。
