ミーハー女子大生

アイアムアヒーローのミーハー女子大生のレビュー・感想・評価

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)
3.7
私は結構ホラーやサスペンスが好きなのですが、日本みたいに予算もなく道路封鎖なんかもなかなか厳しい中、満足いく映画なんか撮れないのでは?という若干の不安もありつつも、監督の先の映画作品の映像クオリティがどれも高めだった事から期待も込めつつ鑑賞。
結果、とても邦画とは思えない高い映像クオリティで、原作がまさに現実化したかのようなパンデミック体験が出来ました。

今まで貞子系の「和製ホラー」はいくらもありましたが、こんなに街のど真ん中で大人数がドカドカ出てきてパニックになるサバイバルホラーは無かったんじゃないでしょうか。
血の色とかも”分かってない”人が撮ると真っ赤な液体をぶちまけるのですが、生々しい、どす黒い血液が飛び散りまくります。
エグいです。 
日本が舞台なので余計に。
「大泉洋=明るくて笑える作品によく出る」というイメージのみで、かつホラーが苦手な人は鑑賞注意です。笑

先に公開された『進撃の巨人』は、今時、古い円谷作品並の特撮でガッカリな画面作りをし 『テラフォーマーズ』も予告編観るだけでゲームのCGみたいで同じく残念な実写化が続く中、 「このクオリティはすごい!」と、始終興奮して鑑賞してたのですが、エンドロールで、そのCGや、VFXやアクション協力のほとんどが本場ハリウッドで活躍してる韓国のスタッフ… どうりでクオリティが高い…。
悔しいですけど、日本で世界と戦える映像プロダクションって少ないですよね…。
そのあたりが日本人として少々寂しいものの、 でもまさに監督の采配の勝利ですね。

ラストは「猟銃無双」になっちゃってますから 残弾数をシビアにして、むやみに撃てない緊張感が欲しかった部分もありますが、映画のクライマックスの山場として用意するなら仕方ない演出だったのかも知れません。

それにしても、展開なんかはゾンビものではよくあるものですが、これが日本で…しかも近代を舞台にされちゃいますとこんなにもおぞましいものなのか。
夜に鑑賞したので、帰り道に地下鉄の長い路地を歩いてると、薄暗い照明の長い通路の先を行く酔っぱらいのおじさん?が居たのですが、歩く後ろ姿がフラフラっと怪しくて、この映画を見終わった後だとZQNかと思って身構えてしまいそうになりました。笑
てっこの変異が個人的に最高でした。
ホラー好きは是非!

ストーリー 3
演出 5
音楽 3
印象 4
独創性 3
関心度 4
総合 3.7