平凡なゾンビ好きの一人として、国産ゾンビ映画でよくぞここまで!と快哉を叫ぶ気持ち。
すっぽ抜けたシナリオやら登場人物の描き込みの弱さやら、首を傾げたくなるポイントもあるにはあります。
主人公英雄とダブルヒロインである比呂美ちゃん&小田さんが関係性を築くまでのプロセスは、とことん省エネ仕様。
ショッピングモールに舞台を移してからの後半戦、サバイバルの緊迫感が不足してるのですよ。
生存者の人数を絞るなどの脚色、あっても良かった気はします。
とはいえ、力の入ったゾンビ描写で、少なくない欠点を十二分に補っております。
格別のピークは序盤の展開。
英雄がアシスタント先のマンションから街に出た直後。
急転する事態を長回しでカメラが追いかけるシークエンス。
見慣れた日本の街並みで、ZQNの皆様が大暴れする絶景!
ウェルカム・トゥ・ザ・阿鼻叫喚!
プリーズ・ショウ・ミー・非日常!
人間のみんな、逃げて!
ZQNのみんな、逃がさないで!
どっちも頑張れ、ワーイ!ワーイ!
原作読者(新刊を発売日に買うくらいには好き)としてもゾンビ愛好家としても、期待以上のクオリティでございました。
エポックメイキングな和製"B級"ホラーの誕生。
サブジャンルとして隆盛を極めるゾンビ映画の歴史に、しっかりとその名を刻んだのではないでしょうか。
人体破壊描写大好きっ子のみんな、是非、映画館に足を運んで下さいね!
…もし次回作があるとするならば、コロリ隊長の活躍に期待。
彼のキャラクター、大好きなんですよねぇ。
スピンオフとかじゃなくて!
d○Vで、とかじゃなくて!