日本が、日本の東宝が、今ある力を全て出し切って、マンガ原作の脚本力を駆使して、本気でロードムービー型ゾンビ映画を作り切ったって感じ。
観る前は、このキャストで、このキービジュアルで、このテンションで、ホラー扱いではなく、アクションじゃない？って思ってたけど、これはホラーだ。
ゾンビの造形、パンチ力、グロ描写、ストーリーライン、ホラーだ。
東宝だし、もっと広く遍くいく感じで、何なら家族でも観れちゃう感じかと思ってたら、これは思った以上にハード系に振り切った。
個人的には、ここまで突っ切ってくれて、このキャストが最高のプロ意識で、グチャグチャドロドロビシャビシャしてるのがとても良かった。
みんなが真剣に、ブレずに、ハードに、立ち回ってる姿がカッコ良かった。
特に女性。有村架純、長澤まさみ、片瀬那奈、見た目もなかなか「それ、ええの？」レベルまでいってる。何か観ててドキドキした。
有村架純の役、、、今、流行りの鬼滅の、、、ねず、、、？リアルねず、、、？これは堪らんな。
きっと、吉沢悠、岡田義徳も含め、大泉洋を先頭に現場でもうノリにノッてみんなで「よっしゃ、やったんでー！」って感じでみんなで限界突破したんだろう、とプロ根性を感じる。
塚っちゃんの“人間としてイカれてる感じ”も良い。
何か、ここまでエンタメ感を感じながら、ワクワクしたゾンビロードムービーが観れるとは思わなかった。
もちろん東宝×キャストでそこそこ評判良くて、Filmarksでもレビュー件数多いし、まぁまぁ面白いんだろうなと期待して観たけど、それを上回った。面白かった。
やっぱ大泉洋なのかな。主人公の設定が良い。
ウダツの上がらない漫画家。見た目も普通だし、描く漫画も普通。クレーン射撃が趣味、ぐらい。その唯一の趣味が、輝く瞬間。
非現実的な世界の中で、めっちゃ普通、むしろ普通以下の男が、逃げ惑いながらも立ち上がる。
最後の大乱闘、ど迫力。
うまく言えないけど、もうキャストの時点で不安はなく盤石だけど、かと言ってあれこれ整え過ぎて「あぁ、まぁ普通」にならずに、色んな化学反応が起きて相乗効果が生まれてると思える作品。
また観たくなるね。これは。
