20169
英雄の現状を描く序盤、あのまま普通のドラマでも見たいと思うくらいだった。そこから怒涛の展開、街中のパニックシーンもかなりよかった。
ただ、中盤の英雄とヒロミの逃避行あたりから、感情の描写がちょっと嘘くさい。全体通して序盤と同じくらい感情の機微が細やかだったらもっとよかった。
たとえば英雄の「俺が君を守る」に対して、ヒロミはあの時点ではもっと彼の弱さを見透かした感じを出してほしかった。そのうえで冗談としての「英雄君と一緒なら〜」のセリフがあって、ラストで同じセリフがまったく違った響きで聞こえる、という流れにすればもっとよかったのではないか。
てか、そもそもヒロミの半分ゾンビ的な設定は何のためにあった? その点でのカタルシスもほしかった。
でも、街中のパニックとロッカーの2つのシーンに関しては、掛け値なしに素晴らしかった。
あと高飛びゾンビのラスボス感もよかった。