天豆てんまめ

ダメ男に復讐する方法の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

ダメ男に復讐する方法(2014年製作の映画)
3.4
邦題からしてB級コメディ感たっぷりだが、監督はニック・カサヴェテス。そう、名作「きみに読む物語」や「私の中のあなた」の抒情性豊かなラブストーリーやヒューマンを得意とした監督。その意外性が面白い。

この映画は、イケイケのキャメロン・ディアスが主役のようでいて、最近の彼女の役柄や演技はちょっとマンネリしているような気がしていて、すべては、天才コメディエンヌのレスリー・マンが場面をさらっていく映画だと思う。そして男性陣的には、現代アメリカのセックスシンボル、ケイト・アプトン(21世紀のマリリンモンローになるには演技力が無さすぎるのだが天然なチャーミングさがある)が海辺をビキニでスローに走るサービスカットを堪能する映画でも笑

レスリー・マンは夫に浮気され嘆き、踊り、酔い、笑い、ネジが外れておかしくなり、彼の浮気相手の2人を巻き込みながらに、バハマにまで遠出したりして、やがて友情が芽生えつつ仕返ししていく。ニッキー・ミナージュがキャメロンディアスの口の悪い秘書役で出ているのも面白い。

やっぱり私的には、レスリー・マンの情緒不安定ながら次々とおかしな行動をする規格外の天然な振り切れ方と感情の崩し方に改めて彼女のコメディセンスは天才的!と思った。日本ではこうした女優さんなかなか見当たらない。いつか、来日してくれたら嬉しい。