まつき

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのまつきのレビュー・感想・評価

4.2
料理一筋すぎて、妻と別れ、子供との関係も決して良いとは言えない、一流シェフのカール。しかし、雇われの身では作りたい料理が作れず、ある事件がきっかけで、ついにブチ切れ、クビになってしまう。失うものがなくなったカールは、作りたい料理を作るため、フードトラックの移動販売を始め、シェフとして、父として、再生していく。その様子がとっても気持ち良く、そして何より料理がすっごく美味しそうな映画!よだれが止まらない!

ちなみに邦題でフードトラックという文字が入っているのは、ギリギリアウトなネタバレだと思う。上記のあらすじもネタバレだと思うけど、タイトルに入ってるので。笑

この作品、シンプルな作品の割に語れることが多くて、本当に面白い!その辺りは勝地さんのレビューが素晴らしくまとまっているので、私のレビューはここで読むのをやめて、勝地さんの方へどうぞ!笑

監督・脚本・主演が、全て同一人物!ジョン・ファヴローというぽっちゃりさんで、アイアンマン1・2の監督さんです。お金のかかる大作を作るとなると、やはり小回りがきかず、作りたいように作れなかったそう。そんな中、アイアンマン2が酷評されて…。

とまぁこのあたりが、本作の主人公とそっくりそのままな境遇なんです。完全に自分を投影しています。これが面白い。

それで、この作品ですごく気になったことは、主人公がクビになるくだり。確かに境遇自体はフラストレーションのたまるものだと思うし、怒っても仕方がない。だけど、主人公のしたことは決して大人でなく、反省すべきこと。

なのに、反省シーンがない。頭を抱えるシーンがない。謝罪シーンがない。これが気になって仕方がなかった。でも、監督が主人公に投影しているとわかった今考えると、主人公が起こした問題行動は、監督が心から訴えたかったことで、訂正する気なんてないんだな、と。だいぶ拡大解釈ですけど。笑

一つのことで文字数かけすぎてしまったけど、あと一つだけ。

この作品で私が最も好きなのは、父と子が繋がっていく過程。もう、ぐっとくるシーンが、盛りだくさん!

その中でも一番好きなのが、二人が下ネタで笑うシーン。

男の子って「あ、お父さんも下ネタ言うんだ」みたいなところで嬉しくなって、一気に親近感が湧くことってあると思う。そういう描き方が、リアルで、あるあるで、たまらなく刺さった。あの時のパーシー(息子)の笑い方が、すごく印象的でした…。

ここ最近、いい作品ばかり観ていて、だんだん麻痺してきた…笑