ぶちょおファンク

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3 中盤★3.5 終盤★3.5

面白いとの評判だけ聞いていたので豪華出演陣(マーヴェル系出演者多い)にビックリでしたが、
それもこれも主演で監督のジョン・ファブローの人徳ってやつなんでしょうね。

『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
ってサブタイトルに引っ張られ
フードトラックまでの展開を長く感じましたが、
これはあくまでもきっかけに過ぎず、
不要なサブタイだと思う!!

まず“定番”や“マンネリ(伝統的)”な料理だからと言って不味い訳では決してない。
しかし本作ではこういう新しいことに挑戦していない料理は不味いというか美味しくないという前提のもとで話しが進む序盤には違和感。

もし本当に美味しくないのであれば
それはシェフがいつも通りの料理に知らぬ間に飽きて手を抜いているか、
美味しくもないものが美味しいという評判だけ大きくなって、
その真実、いわば[はだかの王様]的に
「ここの料理は大したことない」
っと批判した批評家の意見はしごく真っ当だと思う。

っで、その批評家が再来店する際にゴタゴタがあって
シェフは新しい料理を自宅で作ってたけど、
アレはなんやったの???
てっきり批評家に食べさせて
一泡吹かせるためやと思っていたのに…?

っといきなり批判しましたが、
面白かったんですよ!!(笑

ラテン系ノリノリのファンキーな音楽、
SNSで失敗し、そのSNSで希望を見出したり、
親子、元妻、友情の描き方は素晴らしく、
名脇役ジョン・レグイザモのキャラはてっきりスーシェフに昇格して…
っと思っていたら彼の友情の行動にはウルウルきたし、
特に良かったのはシェフと息子の関係の修復過程。

離婚して数週間に一度だけ父と遊びに行く息子は遊園地等の“楽しい場所”に出かけるよりも、
他愛ない会話を父とするほうが「昔に戻ったみたいで楽しい」ってな感じのセリフがあり、これにはハッとさせられました。

別に親子に限らず、夫婦、恋人、友達でもいいんですが、
娯楽施設が楽しいのではなく、
一緒にいて楽しい相手とそこに行って
いろんな会話をし、共有して初めて楽しい場所になる訳で、
楽しい場所にあぐらをかいて
“楽しいを任せる”ってのは傲慢なんだよな…
ってことに気づかされましたよ!!

“ケトルコーン”を知らなかったので調べたらポップコーンみたいな定番のお菓子らしく、
逆に知っていたけどSNSでシェフの悪評が拡散して彼が“ミーム”というセリフを言い、
ミームってもう世間では結構知られている単語なのかえ?
もともとはリチャード・ドーキンスが[利己的な遺伝子]という著書で“文化や流行や思想”等が拡散する“情報の遺伝子”としてミームと命名したんですが…。

もひとつ知らなかったといえば…
コーンスターチをアレにかけると良いんでしょうか?(笑

2018年130本目(データなし含め131本目)