RIO

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのRIOのレビュー・感想・評価

4.2
ロサンゼルスの名門レストランで総料理長を務めるキャスパー。離婚した妻との息子・パーシーとのぎこちない関係も続くある日、レストランのオーナーとメニューの意見が食い違った末に仕方なく伝統を重んじた彼は、目新しいものを求めていた批評家に酷評されてしまう。それは後に公衆の面前での大喧嘩を巻き起こしてしまい、激昂する姿がすぐさまネットの晒し者となってしまった。職を失い途方にくれる中、元妻の計らいでフードトラックを手に入れたキャスパーは一念発起、移動式キューバサンド屋の開店のために仲間達と立ち上がる。

ホムカミ放映を再鑑賞してMCU愛が溢れてしまい、観たかった今作を初鑑賞。アイアンマンシリーズを監督し、自身もトニーの側近として出演していたジョン・ファブローが制作・監督・脚本・主演をフルで務めた作品。スカヨハやRDJなどファンには嬉しいメンツを始め、名優ダスティン・ホフマンも出演されているほどのキャスト陣も見所です。
わかってはいましたが、深夜に見るには辛くなるほどガチの飯テロ映画でした。弾ける油に投入される色鮮やかな食材たち…美味しいに決まってる料理が作られていく様は、もうよだれなしでは観られません笑
フードトラックのご飯って、出来立てだからか外で食べるからかほんと美味しいですよね。数ヶ月前に遊園地のトラックで食べたケバブサンド美味しかったなぁ、キューバサンドも食べてみたいなぁ。

それにしても、シェフって本当大変な仕事だと思うんです。作中でも描かれる世間の声がより可視化される現代において、より一層とんでもないプレッシャーと戦っていらっしゃるというか…。本来彼らは得意の料理を使って人々に笑顔になって欲しいという純粋な気持ちだったはず。作り手も受け取り手も、美味しいものを大切な人に食べて欲しい、一緒に食べたい、それが一番シンプルで幸せな感情であって欲しいと思いました。そんな食を通して通った親子の絆に胸が温かくなります。

ラテン音楽のチョイスやテンポも良く、ここがかなり良いポイントでしたね。家族や仲間との愛、美味しい料理が齎してくれる幸せをハッピーに描き切ったとても素敵な物語でした。
今日見た映画は全部良くて温かな気持ちになれるものばかりで、なんだか幸せな日だった〜!
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