やましょー

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのやましょーのレビュー・感想・評価

3.7
うーん、夜中に見るんじゃなかった(^^;)
晩飯食べたのに、お腹減ってきました(笑)
この映画、美味そうな料理が最初から最後まで出て来ます。
キューバサンドかチーズトースト食べたい…パスタも良いなぁ…
夜見るのは注意って事で。

ジョン・ファブローが頑張るお話です。
監督、脚本、主演もやっちゃうスゴい人。
役作りのため実際にフードトラックの料理人に弟子入りし、料理人修行してたそうで、劇中の料理も彼が作っています。
高速包丁さばきが凄すぎ!(絶対この時ドヤ顔やろジョン・ファブロー(笑))

主人公のシェフはレストランに勤め新作を考えていたら、経営者からは「店のメニュー通り料理を作れ」と怒られ、シブシブその通りにしたら料理評論家からは「何の工夫も個性も無い料理」と酷評、遂には評論家と店でケンカしている所をSNSで拡散され炎上、レストランもクビに。
ドン底の彼に元妻からフードトラックで料理を出さないかと誘いが来る…というお話です。

元妻が引き取っている10歳の息子がいて、この息子と主人公の関係が良い。
最初は息子と上手くいかない場面が目立つのですが、フードトラックを手伝い、料理人の仕事を一緒にやったり、叱ったりしている内に仲良くなって行く様に、次第に引き込まれていきました。
「ようやく触れ合えた」が泣かせます。
あとルイージやチョロ(ランドオブザデッド)役のジョン・レグイザモも、相棒として良い感じ。
男3人で満面の笑み出しながら会話するのがたまりません。
女性陣も皆美人で優しい。
なんか女性陣は基本ファブロー好きなキャラになってた気がしますが(笑)

暗くなりがちな話だと思うんですが、映画の雰囲気はメッチャ明るい。
離婚した元妻とも、あんまりドロドロしません。

ラスト10分ぐらいが駆け足な上に、「なんか都合良すぎね?」って思っちゃうのが残念(笑)


(ここからは裏話)
ジョン・ファブローは前監督作「アイアンマン2」を評論家から酷評され、マーベル映画などの大作を断って、本作を製作したそう。
つまり、この映画はファブローの経験や辛さを話に盛り込んで作られています。
自分の料理を酷評した評論家に怒るシーンは、自分の作品を酷評されたファブロー自身の怒りだと思うと個人的に胸が熱くなります。
ラストのご都合主義にも見える展開は、ファブローの願望出すぎな気がしますが(笑)