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ドラゴン/ブルース・リー物語のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

5.0
1961年、香港。ダンスホールでマナーが悪いイギリス水兵をたたきのめした若者ブルース・リー(ジェイソン・スコット・リー)はヒーロー気分で家に帰るが、水兵が地元の警察副長官の甥で、このままリーを香港に住まわせるのは危険だと考えた父(リック・ヤング)はアメリカでの出生証明書を見せ、リーをアメリカに行くように説得する。
リーは船で一路アメリカへと向かった。
62年、サンフランシスコ。中国人の女性オーナー、グッシー(ナンシー・クワン)の忠告で、大学に通い始めたリーは、ケンカがもとで知り合った学生たちにカンフーを教えることになり、しばらくするとリンダ(ローレン・ホリー)という女性も加わり、いつしかリーとリンダは愛し合う仲になっていく。
本格的な道場を設立し、充実した生活を送るリーだったが、子供のころ見た鎧を着た悪魔に襲われる幻覚を時折見るのだった。
リーはリンダの母ヴィヴィアン(マイケル・ラーンド)に会い、結婚を認めてもらおうとするが、白人でないからと断られてしまう。だが、2人は周囲の反対を押し切り結婚した。
そんな時、リーはチャイナタウンの権威者たちに呼ばれ、カンフーを他の人種に教えることは許さないと言われ、ある男と闘い、彼を倒せば好きにしていいという条件で、決闘の場へ向かう。
リーは勝利を得るが重傷を負い、リンダに励まされリハビリを続け、やがて息子ブランドンも生まれた。
回復したリーは国際空手大会で、かつて重症を負わされた男、ジョニー・サン(ジョン・チュウン)と闘い、彼を倒す。
それを見ていたテレビ・プロデューサーのビル・クリーガー(ロバート・ワグナー)に、新番組「グリーン・ホーネット」のカンフー使い役で出演を依頼されたリーは、一躍注目を浴びる。
リンダが2人目の子を身ごもり喜ぶリーだったが、番組は数回で打ち切りになり、そして父の死が知らされた。
香港からの帰途、リーはプロデューサーのタン(ケイ・トン・リム)に香港映画の出演を依頼され、そして70年、初主演作「ドラゴン危機一発」が公開され大ヒット。
香港での生活も順調に進み始めたある日、ビルがリーのもとを訪れ、ハリウッドでの映画出演の話を持ってくる。
初のメジャー作品「燃えよドラゴン」撮影中、再び悪魔の幻覚に襲われたリーは、その中で必死に闘い、ついに悪魔を倒し、狙われたブランドンを守った。
そしてリーは、「燃えよドラゴン」の公開直前謎の死を遂げるのだった。

常に心の中の悪魔と戦って、カンフーの中にある哲学や総合格闘技としてのカンフーをジークンドーとして完成させて、欧米のアジア人のイメージを変えた偉大なヒーロー・ブルース・リーの生涯を、ブルース・リーの映画の名場面を交えながら、映画化しています。
リンダ夫人との強い絆やアメリカで差別と戦いながらアクションスターとしてブレイクしていく過程を、アクションたっぷりに描いています。
ブルース・リーを演じるジェイソン・スコット・リーは、ブルースの仕草やファイテイングスタイルをよく研究していて、演じきっています。
デビューしてまもないドニー・イェンがオーデション不合格だったのが、残念です。
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