アイアンサムライ

死霊伝説 セーラムズ・ロットのアイアンサムライのレビュー・感想・評価

3.5
スティーブン・キング原作のセーラムズロット、2度目の映像化。

昔のは、「悪魔」や「死霊」というタイトルをつけるのがブームだった時代なので、単純なヴァンパイア物だが「死霊伝説」なんていうタイトルにされたりしたもんで、似たような名前の作品がわんさかあり、名前を聞いただけではピンとこない。

しかし、20年近く経つと「死霊伝説」という名はしっくりきている。

今回のは、それのリメイクという形で作られたテレビドラマ。と言っても、2話完結で、日本版は編集で1本にまとめられている。

ストーリーテラー的な流れは結構好き。

冒頭で、瀕死状態の主人公が医者に必死で何かを話しかける。そこから映像は数日前の話にさかのぼり展開していく。
要所要所で時間軸が元に戻り、瀕死の主人公が医者に語りかけるシーンになる。医者が「それで、どうなった?」と問いただすと、また昔の映像に戻り、最終的に現在の状況にリンクするという流れ。

小さな村が徐々にヴァンパイアの恐怖にさらされて行く様子を3時間で上手くまとめている。

にしても、スティーブン・キングって天才を超えてる。彼を越す想像力と執筆力を持った人間は現れないだろうね。