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味園ユニバースのbluemercenaryのレビュー・感想・評価

味園ユニバース(2015年製作の映画)
4.2
若い男の名前は茂雄。
その茂雄が出所したところから物語は始まる。
その筋の出迎えを受け、その筋の男達からの襲撃。
気が付いた時、茂雄は記憶を失っていた。
ふらふらと辿り着いた公園でバンド演奏に乱入、ワンコーラス唄って気を失った。
“ポチ男”と名づけられ、バンドマネージャーのカスミ宅に居候することになった茂雄。
少しずつ蘇る記憶―――消し去りたい過去の存在。

   昨年末、NHKの「ドキュメント72時間」で特集されてたのが味園ビル。
   内部は雑多な飲食店に雑多な人々が24時間集う大阪一アンダーグランドなビルと呼ばれてるらしい(褒めてる)。
   近年はその建築様式に惹かれ、全国から建築家の卵が訪れるとか。
   ユニバースは味園ビル内にかつてあった大箱キャバレー。
   現在はライヴ他、各種イベントに使用されてる人気スペース。


今風の音楽映画だけど、その本筋は浪花人情物語。
味園ビルそのまんまにカオスな街と人々。
そのカオスは温かくて、優しくて、少し痛い。
ついでに濃厚。

山下敦弘が大阪撮るとこんな空気になるんだ(驚)。
二階堂ふみは誰が撮っても、あの眼力(笑)。
そして、渋谷すばるはカッコいい。
凄く気持ちのいい作品に出会ったなぁ。
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