さすらい農場

百円の恋のさすらい農場のレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
4.0
その[恋]一金百円也
ワンコインとは安く見積もったものだ
一子のテーマは負け犬のブルースか

冒頭の後ろ姿、背肉のダブつきが凄い。
もっさりとコンビニで菓子を買い漁る。
何となく卒業し、何となく実家で生息する。
安易な家出で安易な自立
100円コンビニのくだらない男に社会の底辺を見せつけられる
通りがかりのボクシングジム…
出会いは安易だったかもしれない。
安っぽい恋心だったかもしれない。
だが[火]がついた。

ボクシングに惹かれたのは
何となくだったかもしれない。
だが[生きざま]に理由は要らない。

絶対に[負けない]法則は[戦わない]こと。
しかし、その法則で[勝利]は無い。
ジムに掲げられたスローガン
[Hungry Angry] が
安易に満たされる事を拒絶しろと、
[戦え!]と闘志を掻き立てる。

もう一つの絶対に[負けない]法則は
[勝とうとし続ける]こと。
それは[負けない努力をする]のとは全く違う。
人生は真剣勝負。試合では無い。
ゴングを鳴らすのは自分自身だ。