おばけつ

百円の恋のおばけつのレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
4.0
2021/10/7 434作目
斎藤一子は32歳にもなって、実家に引きこもり、自堕落な生活を送っていた。ある日、離婚して出戻り中の妹の二三子と大喧嘩になり、一子が家を出ることに。仕方なく、100円ショップの深夜労働を始めるが、そこは、様々な問題を抱える、個性豊かな底辺の人間たちの巣窟だった。一子の唯一の楽しみは、近くのボクシングジムで練習をする一人の中年ボクサー・狩野を見ることだった。ある日、100円ショップに来た狩野からデートに誘われた一子は、初めてボクシングの試合を見る。それは狩野の引退試合だった。殴り合い、肩を叩き合う、ボクシングの試合に一子は強い羨望を抱き、自らもボクシングを始める。一方、引退試合で負けた狩野は自暴自棄になり、深夜の100円ショップに転がり込んでくる。そんな狩野を介抱するうちに体を重ねるようになり、二人の生活が始まるが…

パケから分かるようにキャストが最高だ。
名だたるバイプレイヤー達が演じる個性豊かな人たちが魅力的に映る。
特に好きだったのは、陰謀論を盲信し廃棄弁当を強奪するキックボードおばあ。
ばいなら〜と去っていく姿が絵になりすぎだ。
また、ボクシングの魅力を教えてくれた色男狩野も時折見せる人間臭さが絶妙にポイント下げてて逆に魅力的。
ラストの試合展開良かったです。
お姉さんの眼差したまらん。
ボーイズオンザラン然り、ダメ人間がボクシングする映画好きなのかなあ。