マヒロ

百円の恋のマヒロのレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
4.0
いい歳こいて働きもせず実家に入り浸りのロクデナシ女・一子が、ボクシングに出会うことで変わっていく、というお話。

一子もそうだけど、周りの人間も驚くほどクズだらけ。クズ描写がちょっと記号的すぎてわざとらしいところもあるんだけど、自分で何とかしなきゃどうしようもならない、というどん詰まり感はよく表れていた。

どん底から這い上がるための手段のボクシング、というとやっぱり『ロッキー』を思い出さざるをえないんだけど、アメリカン・ドリームを体現し、最高の瞬間で幕を下ろしたあちらをアッパー系とするなら、こちらはどこかしっとりとした苦々しい後味を残すダウナー系で、似たような題材でもお国柄によってこうラストの雰囲気も変わってくるんだなぁと思うと面白い。
クリープハイプのエンディング曲は、普通に聴くとウームという感じだけど、この痛々しい(失礼)曲調、映画にはピッタリだったと思う。

(2015.256)