やたらと評価が高かったので鑑賞した。
やはり試合後が良い。いや、お約束の展開だけれど何でこう、みんなこういうのが好きなんだろう。
ヒーローなんてものはいない。ジャイアントキリングなんてそう簡単に起こらない。人間、そう簡単に変わらない。努力しても報われるとは限らない。むしろ報われない方が多い。
ジムの会長の言葉がいちいち刺さる。なんもないことに気がついてボクシングに熱中する人、熱くなりたいとか軽々しく言われるとイライラする……。何というかかなり個性的でどうしようもない人々ばかりが出てくる。そういえば本当に這いつくばってもがいている人ばかりだなぁ。
百円の恋というタイトルだが恋はきっかけであって、はっきり言ってラブロマンス系ではない。
いい試合だったと、飯でも食いにいくぞという二つの言葉と試合のワンシーンに救われた。
お約束の展開ではあるけれど、納得して観られる。安藤サクラがはまっているのが大きいかな。